スピーカーとしてカロッツェリアのPRS(TS-HX900PRS)をチョイスした黒澤さん。北海道のZEPTで愛車のランクル70にスピーカーをインストールしその音の進化に満足感も満点。奥さんの理解も得て、ますますオーディオライフを満喫中だ。
PRSのファーストインプレッションは
自然な音場の再現&高域の滑らかさが美点
前のクルマで使っていたカロッツェリアのVシリーズが好みのサウンドだったので、さらに上を目指すため同ブランドの新商品であったPRS(TS-HX900PRS)を新しい愛車のランクル70に導入したオーナーの黒澤さん。納車されてから2週間(取材時点)という出来たて直後の状態だったがサウンドの第一印象を聞いてみた。
「鳴らし始めた最初からすごく印象の良いスピーカーでした。奥行き感をうまく表現してくれるのが特に好印象です。高域にもキツいところも無くスムーズで心地良いですね。さらに音場の広がり感も自然でスマートなサウンドに仕上がっていると感じています」
毎日の通勤ではかなりヘビーに聴きまくっているというオーナー。新しいシステムを組んでからはこれまで聴き慣れている大好きな曲をどんどん試しているという。
「いつも聴いている曲を再生しても、時々あっと驚くような音が出るんです。その傾向をいろいろと考えていてわかったんですが、元気の良い曲に合うスピーカーだと感じています」
取り付け早々からかなりお気に入りのスピーカーになったカロッツェリアのPRSだがこれからエージングが進めばまだまだ良くなっていく可能性は高いのでオーナーの期待値も高い。
「取り付けてすぐに想像を超える音が出てきたのですごく満足しています。特に音のヌケの良さ、立ち上がりの良さ、鮮明感、前に出る音は良いところですね。今後エージングが進んでいくとどのように音が進化して行くのかが今から楽しみです」
オーディオ組むときに説得した奥さんに
オーディオを試聴してもらい評価を受ける
ところで、前編でお伝えしたとおりランクル70を手に入れてオーディオを組む際に、奥さんを説得してインストールの許可をもらったことを紹介したが、スピーカー取り付けが終わって納車される際にオーナーは奥さんを連れてショップを訪れている。
「納車の日には嫁と二人でショップに行ったんです。そこででき上がったオーディオを運転席に座らせて聴かせてみました。その時の嫁の反応は“音は良いね”と理解してくれたのでほっとしました。その後、自宅に帰ってから子供達にも聴かせたんですが、小学2年生の下の子供が“音がすごくまとまってる感じがする~”と言うんです。子供でもこの音の良さってわかるんだと思いました」
家族も巻き込んでオーディオを楽しんでいるオーナー。奥さんからの許可に加えて音の良さも体感してもらったことで、大手を振ってオーディオを楽しめる環境を徐々に作りつつあるようだ。
「家族全員が新しいオーディオを良いねって言ってくれたので安心しました。これで存分にオーディオを楽しんで行けそうです」
オーディオのグレードアップを受けて、新しい曲を積極的に取り入れることもはじめている。この曲を愛車で聴いたらどんな音になるんだろう? そんな興味がわくとついつい新しい音源を手に入れたくなると言う。
「今まであまり聴かなかったジャンルも聴き始めたのもオーディオをグレードアップしてからです。好きな女性ボーカルもスゴく良くなっているのが嬉しいですね。声のツヤが良い、目の前で歌っている感じもすごくリアルなんです。それもあってどんどん手持ちの音源が増えてきています」
会社の同僚にもオーディオ仲間が拡大中
高音質オーディオを作るためのアドバイスを送る
クルマは主に会社への通勤に使っているオーナー。片道40分ほどの通勤時間があるため、しっかりと音楽を聴く時間が取れている。しかし早めに会社に着いたときには駐車場にクルマを止めてからも好きな音楽をじっくり聴くほどその音の惚れ込んでいる。
「会社にもオーディオの仲間がいます。私のクルマのオーディオを聴いた同僚なども“自分もオーディオをやりたいなー”と言っています。そんな時には“オーディオを取り付けるならプロショップに行った方が良いよ”と自分の経験を交えてアドバイスするんです。クルマメーカー純正のプレミアムオーディオの導入を考えている仲間もいたんですが“スピーカーがたくさん付いているのだけが良いわけじゃないよ”とアドバイスしたりしています」
今後はサブウーファーの追加やヘッドユニットのグレードアップなども計画中。さらに上のサウンドを目指して徐々にシステムアップのプラン作りを楽しんでいるところだ。
「それと、今は土日が仕事なのでオーディオイベントには行けないんですが、休みが取れるようになったらぜひ行ってみたいと思っています。いろいろオーディオの楽しみ方を拡大中です」
お気に入りのブランドのスピーカーを取り付けたことでオーディオ環境を大幅に進化させたオーナー。大好きなランクル70を長く乗り続ける上でも快適なオーディオ環境は欠かせない。システムアップやイベント参加など、オーディオの新たな可能性を見つけて、今後もますますオーディオライフをエンジョイしていくことだろう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
《text:土田康弘》