パイオニアは、子会社で地図事業を展開するインクリメント・ピーの全事業を、ポラリスキャピタルグループに売却すると発表した。売却額は未公表。
インクリメント・ピーは、パイオニアのカーナビ向けの地図データ開発を目的として1994年に創業。以来、カーナビ以外の用途を含め、幅広いユーザーに地図や位置情報サービスを提供し、「MapFan」ブランドの名で親しまれてきた。
パイオニアは2020年、モビリティ領域におけるハードウェアとソリューションサービスの融合により企業価値の向上を図る方針を発表。社会課題を解決するソリューションの創出のための投資拡大および事業領域の見直しを図っており、今回の子会社売却もその一環として行われるもの。
インクリメント・ピーは売却後も、ポラリスキャピタルグループにて、従前通り事業を継続。パイオニアもインクリメント・ピーを最重要パートナーとして、地図データの開発や提供において協業を継続していく。
《text:纐纈敏也@DAYS》