高松自動車道・高松中央I.Cを降りて南へ約3分、大きなヤシの木と看板を発見。ピットハウスコスギ(香川県高松市林町250-1)をご紹介しよう。
お店に入ると、レカロシート、アルミホイール、足回り、ケミカル、ドラレコやセキュリティーなどを豊富に展開。奥に進むとカーオーディオディスプレーとホームオーディオの試聴コーナーがある。クルマ好き、カーオーディオ好きのユーザー向けて、よいモノを提案してくれる_そんな思いが伝わる素敵な総合専門店ショップだ。
創業は1979年というから来年で42年目を迎える。お話を伺った古杉圭さんは、マネージャーとして両親が築いた同店を継承。代表の古杉 猛さんは、創業当初からカー用品、エンンジン、4×4、そしてカーオーディオと幅広い部門に精通したエキスパートで当時はアナログ(カセット)からデジタル(CD)へと移行と大きな潮流を経験する。パイオニアをはじめ、大手メーカーやインポートプランドを積極的に取り扱う。同時に取り付け技術と販売を着実に積み重ねてきた。
息子さんである圭一さんは高校卒業後、渡米し約9年間、本場のカスタムインストレーションと営業を学び、帰国後は同店の中心的リーダーとして腕をふるっている。アメリカで得たスタイルとスキルを確実にユーザーカーへ届けたいという思いが帰国前からあったという。貴重な経験を活かしてワンオフならではの精巧なシステムデザインを打ち出す。そしてハイエンドユーザーを魅了する音創りの探求に余念がない。
一昨年、カーオーディオのディスプレーを一新。スピーカーは欧州ブランドが中心で、ブラム、モレル、ディナウディオ、フォーカル、国産ではダイヤトーンやカロッツェリアと10種類のユニットが切り替え試聴できる。先月発売された同軸2ウェイCTSドライバーを採用したTS-Z900PRSも早々とセットアップ。こちらはディスプレーほか、デモカーでも試聴できる。
ここ数年、ハイレゾ音源の再生に積極的でユーザーにその良さを知っていただくため、ホームオーディオのスペースを設けてる。PS AUDIOのダイレクトストリーム DACをはじめ、JEFF ROWLANDのパワーアンプ、スピーカーはELAC製でハイエンドの領域のサウンドをぜひ体験していただきたい。
近年のカーオーディオの傾向を尋ねてみると、ひと昔前のようなカスタムインストールは減ったという。その反面、ハイファイサウンドを求めるユーザーからの要望が着実に増えているそうだ。新しいクルマは各社ともにインターフェースと車両機能を連動し安全面や使いやすさ、そしてルックスや快適性を打ち出してきた。そのようなクルマの趣きや機能性を損なうことなく、アフター(市販)カーオーディオをスマートにセットアップすることに注力し、ときにはデータの解析や工夫を凝らしている。
「純正オーディオのサウンドクオリティに満足できないユーザーがたくさんいらっしゃるです.....要望に応えて魅力的なカーオーディオの提案と創造、そして喜んでほしい」と圭一サンは熱く語る。まずは来店していただき、気になるナビや各種ユニットを見て確かめてほしい。同時に聴いてみることが必須。音質アップと音場(ステージング)を整える。この2つは専門店の技術が必要となってくる。DSP(デジタルシグナルプロセッサー)の調整も丹精込めて行ってくれるので心配無用である。
総じて長年培ってきた歴史と実績が同店のストロングポイント。エントリーユーザーも気軽に相談でき、クルマ全般について詳しいのがピットハウスコスギの真面目。プロショップならではのテクニック、確実な取り付け、音調整と信頼して愛車を任せられる総合専門店である。
《text:永松巌》