ホンダの新型電気自動車(EV)の『ホンダe』。同社初のピュアEVは、初代『シビック』を彷彿とさせる丸目ヘッドラップを始めとするレトロな出で立ちとEV走行性能やインパネに並べられたディスプレイ等の先進性をかけ合わせた。ホンダのEV戦略はシティコミューターから始まる。
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価格は451万円より、航続は283km 10月30日発売
ホンダは、新型電気自動車(EV)『ホンダe』を10月30日に発売する。
ホンダeは、これまでのクルマにはない魅力を追求するとともに、EVの本質を見つめ、柔軟な発想で、未来を見据えてつくりあげた都市型モビリティだ。シンプルでモダンなデザインと、力強くクリーンな走りや取り回しの良さ、多彩な先進機能を搭載。ユーザーの移動と暮らしをシームレスに繋げる生活のパートナーとなることを目指した。
価格は451万円より、航続は283km 10月30日発売 画像
コネクテッドサービス、デジタルキーなど3つの新機能追加へ
ホンダは、10月30日発売予定『ホンダe』より、コネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」に3つの新サービスを追加する。
ホンダ トータルケア プレミアムは、2016年にサービスを開始したカーライフサポートサービス「ホンダ トータルケア」を進化させた、ホンダ コネクト搭載車オーナー向けのコネクテッドサービス。2020年2月のサービス開始以降、万が一の際も車内のボタン1つで繋がる「緊急サポートセンター」などによる安心・安全が評価され、会員数が2万人を超えるなど、好調な立ち上がりとなっている。今回、ホンダeの発売に合わせ、このホンダ トータルケア プレミアムに「ホンダ デジタルキー」、「車内Wi-Fi」、「ホンダ アプリセンター」の3つの新サービスを追加する。
コネクテッドサービス、デジタルキーなど3つの新機能追加へ 画像
注文を一時停止「第一期の販売予定台数に達した」
10月30日に発売する、ホンダの新型EV『ホンダe(HONDA e)』が早くも注文を一時停止していることがわかった。予想を上回る人気と見られ、ホンダの公式サイトでは「注文受付数が第一期の販売予定台数に達したため、ただいまご注文を一時停止させて頂いております」としている。
ホンダeは2019年にプロトタイプが発表されて以来、レトロ感と先進性を掛け合わせたような親しみあるデザインや、世界初となる5つのスクリーンを水平配置するワイドビジョンインストルメントパネルの採用、世界初の量産車標準装備となるサイド/センターカメラミラーなど、EVとしての性能以外でも様々な話題を提供してきた。
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【千葉匠の独断デザイン】ホンダらしい? らしくない?
EVを活かして初代シビックの面影
EVというだけでなく、『ホンダe』は話題豊富なクルマだ。インパネに並ぶワイドなディスプレイ、音声認識システム、CMS(カメラモニタリングシステム=いわゆるミラーレス)、ポップアップ式のドアハンドル…等々、世界初ではないにしても目新しいアイテムに事欠かない。いつの頃からかホンダが忘れていた進取の気風の伝統が、ホンダeで復活したように思えるのは嬉しいことだ。
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デザインはどのようにして生まれたのか? “生活に溶け込む存在”にするための新たなアプローチ
日本でも今年8月に発売となった『ホンダe』のデザインが、世界各地で高い評価を受けている。世界三大デザインアワードのひとつ、レッド・ドット・デザイン賞では最高賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を獲得し、昨年イタリアで開催されたミラノ・デザイン・ウィークでも注目を集めた。
ホンダ本社1階のホンダウエルカムプラザ青山では、11月3日から16日まで、ホンダeのデザインにフィーチャーしたデザインイベントを開催。デザインコンセプトに合わせてコーディネートした生活空間を演出し、デザインストーリーやデザインプロセスを紹介している。
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【試乗】箱根を遊んだ…500万円かけてもガソリン車にはこの運動性能はだせない、かも
『ホンダe』を試乗できる機会を得たのでレビューをお届けしたい。といっても、ホンダeの試乗記はすでに多くのメディアに溢れている。それでもあえて試してみたかったのは、ホンダeの運動性能だ。
ホンダeのスペックを見てわくわくしないのはクルマ好きじゃない
スペックが発表になったときから、全長4m以下(約3.9m)、全幅1.75mというスクウェアなボディに、4輪の配置が極限まで4隅になり、床下バッテリーと前後に分配された制御ユニットとモーターが作る50:50の重量バランス。しかもステアリングタイロッドは前置きで、ドリフト車のような前輪舵角でガバっとアップライトやハブの裏側を見せている。重量こそ1.5トンとなるが、315Nmのモータートルクが楽しめる。しかも後輪駆動でだ。
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なぜRR? やらまいかの精神でまずはやってみよう…開発責任者[インタビュー]
『ホンダe』は街中ベストを目指して開発された。ゆえにリアにモーターを搭載し、リアを駆動するRR(リアモーター・リア駆動)方式を導入した。なぜフロントにモーターを搭載し、フロントを駆動しなかったのか。開発主幹に開発過程などについて話を聞いた。
オタッキーなクルマを作ろう
そもそもホンダeはなぜ生まれたのか。ホンダ技研工業四輪事業本部ものづくりセンター完成車開発統括部車両開発二部開発管理課シニアチーフエンジニアの一瀬智史さんは、「ヨーロッパのCAFE規制の対応から、電気自動車を作ることになった」とそのきっかけを話す。
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【試乗】久しぶりにガレージに納めたい一台と出会った…九島辰也
RR専用プラットフォームという殺し文句
『ホンダe』はとてもユニークなクルマだ。見た目もそうだが、開発のストーリーがそう思わせる。というのも、この手のコンパクトカーをつくるとなるとFF(フロントエンジン・フロント駆動)を想定するのが常識。が、こいつはRR(リアエンジン・リア駆動)という個性的なパッケージングを有する。
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《text:滑川寛》