愛知県のLEROY(ルロワ)でフォーカルの車種専用スピーカーを試聴したオーナーの加藤さん。その結果、スピーカーをミニ専用モデルに決定。加えてサブウーファーやプロセッサーも投入して高音質を引き出した。インストール後の満足度もとびきり高いようだ。
フロントスピーカーに加え
サブウーファー&DSPも導入
前編でお伝えしたとおり、デモカーの試聴を決め手にしてスピーカーにはフォーカルのミニ専用モデルをチョイス。K2パワーのユニットを用いた高品質なスピーカーはオーナーもお気に入りのサウンドを奏でることから、完成への期待は高まるのだった。
さらにショップでの打ち合わせを通じてスピーカー交換に加えてサブウーファーも同時に導入することを決める。選んだのフォーカルのISUB。ミニのシート下にある純正スピーカー位置に納まるサブウーファーで取り付けもスマートなのが魅力のユニットだ。
「サブウーファーはフロントスピーカーに選んだフォーカルと合わせました。また徐々にシステムアップする方法もあったのですが、いち早く良い音を聴きたかったのもあって、一度にサブウーファーまでのシステムを完成させることにしました」
システムをコントロールするプロセッサーにはヴェノム・PANDORA VPR-4.6をチョイス。このDSPを選んだのにはちょっとしたわけがあった。
「以前、コーディングをお願いしたショップでヴェノムのプロセッサーが付いているクルマを見かけたんです。それもあっていずれ使ってみたいと思っていたんです。今回はオーディオプロショップでの取り付けだったので、取り付けだけでは無く調整まで含めて任せられると思ったのでシステムに取り入れてもらうことにしました。このユニットを使えば純正オーディオをそのまま使って調整もできるのが魅力でした」
シンプルな取り付けながら
バッフルにこだわり高精度化を狙う
インストールはあくまでも純正を崩さない方向でオーダーすることにしたオーナー。スピーカー取り付けはすべて純正位置へのインナー取り付け。プロセッサーはシート下に設置するスタイルを取った。
「純正の内装イメージを崩したくなかったんです。Aピラーにはハーマンカードンのグリルを手配してもらって取り付けて、そこにフォーカルのツイーターをビルトインしてもらっています。これならAピラーを加工しなくても取り付けられるので良かったです。ドアのスピーカーも純正位置に収めてもらっています」
またスピーカーの取り付けにはフォーカル・オーディオ・ジャパンが用意する専用バッフルを利用して取り付けている。
「バッフルの素材は直前まで木製だったらしいんですが、打ち合わせしたタイミングでアルミ製にグレードアップしたと聞きました。スピーカーの能力を引き出すためには精度の高いバッフルは必要だと紹介されていたので、タイミングも良かったと思います。その他も、取り付けに関する細かな説明があったのも安心でした」
純粋にドライブを楽しむのに
高音質なオーディオは必要不可欠
ショップでの打ち合わせからシステム決め、そしてインストールが開始して、間もなく完成の知らせがやって来た。
「オーディオの取り付けが完成してショップに行って一発目の試聴ですぐにその良さがわかりました。音のイメージはショップのデモカーで聴いたときのままでした。加えて音による空間が表現されていて、目の前でアーティストが演奏しているイメージが再現されていたのも良かった点です。その音を聴いたとき、すごく嬉しかったのを今でも鮮明に憶えています」
納車されて音を聴いた瞬間に、クルマに乗るのがますます楽しくなりそうだと感じたオーナー、事実その後のドライブも活発になっていったという。
「納車されるとロングドライブに行くことが多くなりました。琵琶湖にバス釣りに行くなど、長距離走行もぜんぜん苦にならないんです。良い音で好きな音楽を聴いてると心地良いのでリラックスして運転できるがラクな理由だと思っています」
音源としてはスマホを純正オーディオにブルートゥース接続する手軽なスタイルを採用。スマホでストリーミングに接続していろいろな曲を楽しんでいるという。ジャンルとしてはJ-POPが中心。高音質音源などにこだわるのでは無く、手軽に音楽を楽しむスタイルがオーナー流のようだ。
「オーディオを取り付けてから大きく変わったのはドライブの目的です。それまでは目的地まで行くための移動のためのドライブが多かったのですが、今ではドライブすること自体を楽しむことが多くなりました。以前に乗っていたクルマは釣りに行くための専用車というイメージでしたが、ミニは音楽とドライブを楽しむクルマという位置づけになりました。高速道路をボリュームを上げて走ることだけを楽しむこともあるほどです」
オーナーのライフスタイルまでを変えた高音質なオーディオシステム。愛車の魅力を倍増させたオーディオの効果は絶大だったようだ。今後も手軽にオーディオを楽しんで行く予定だと言うオーナー。ドライブの行動範囲はどんどん広がっていくだろう。
《text:土田康弘》