軽クロスオーバーSUV市場に新たに登場したダイハツ『タフト』。タフさを強調したデザインやアクティブに使える荷室、スカイフィールトップと呼ばれるサンルーフの標準装備などを武器に、市場を席巻するスズキ『ハスラー』の牙城を崩しにかかる。
目次
- 軽クロスオーバー市場に投入…価格は135万3000円から
- スカイフィールトップを標準化したわけ
- 【試乗】ハスラーとは「かなり違う」オールマイティな実用車…島崎七生人
- 四角いボディ&前後席“異”コンセプトでハスラーに対抗[詳細画像]
- カメラの改良でADASが大幅進化、オススメは「Gターボ」
- 【試乗】NAとはまるで質感が違うターボの走り…中村孝仁
- 【試乗】“ぴーぴー”言わないターボがお勧めです…岩貞るみこ
- ハスラーに続け!いま人気の「軽SUV」5車種を比較…おすすめのポイントは?
- コンセプトの頭文字をネーミングにしたが…チーフエンジニア[インタビュー]
- Bピラーを境に前後でインテリアカラーも変えて…デザイナー[インタビュー]
軽クロスオーバー市場に投入…価格は135万3000円から
ダイハツ工業は、新型軽クロスオーバー『TAFT(タフト)』を6月10日から全国一斉に発売する。タフトは、TAFT=“Tough & Almighty Fun Tool”の頭文字。「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒」をコンセプトに開発された。
新型タフトは、2019年に発売した、『タント』、『ロッキー』に続く、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA」=Daihatsu New Global Architecture 第3弾商品であり、ダイハツの「ラインナップの柱のひとつ」(小村明紀チーフエンジニア)として、拡大傾向にある軽クロスオーバー市場に投入される。
軽クロスオーバー市場に投入…価格は135万3000円から 画像
スカイフィールトップを標準化したわけ
ダイハツが10日発売した新型軽クロスオーバーSUVの『タフト』。タフトの大きな特徴のひとつ、前席ルーフ一面に広がるスカイフィールトップは全車標準装備だ。多くの車種では、メタルトップのクローズドボディが標準設計で、サンルーフがオプション設定になるところだ。
新型タフトのスカイフィールトップは、シェードを開ければ明るく圧倒的な開放感を持ち、また視界も大きく広がる。UV対策だけでなく赤外線による室内温度の上昇を防ぐスーパーUV&IRカット機能付きだ。なお開閉機能はない。
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【試乗】ハスラーとは「かなり違う」オールマイティな実用車…島崎七生人
『ロッキー』に続き自社銘柄をリバイバルさせて登場した『タフト』。カタログ写真を撮っておいた1974年の“先祖”は当時の本格クロカン4WDだったが、新型は、今どきの“映えるクロスオーバーSUV”に生まれ変わって登場した。
触れない訳にいかないのはスズキ『ハスラー』との違い。だが、実車にやっと試乗でき実感したのは「随分と趣が違う」という事実だった。
【試乗】ハスラーとは「かなり違う」オールマイティな実用車…島崎七生人 画像
四角いボディ&前後席“異”コンセプトでハスラーに対抗[詳細画像]
ダイハツの新型軽クロスオーバーSUVの『タフト』は、ダイハツの次世代のクルマ作りの指針「ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ」の第3弾モデル。「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる相棒」をコンセプトに、強敵スズキ『ハスラー』に戦いを挑む。
1974年から10年に渡り販売されていたタフトは4WDの本格クロスカントリーであったが、2020年に襲名した新型は全く新しい軽クロスオーバーSUVとして登場。
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カメラの改良でADASが大幅進化、オススメは「Gターボ」
今や軽自動車でもアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)を装備する時代。その有用性を高める機能として見逃せないのが電動パーキングブレーキだ。ダイハツから登場した新型タフトはこの機能をダイハツとして初めて搭載。そのACCとしてのフィーリングを試した。
ACC+電動パーキングブレーキの搭載がロングドライブを楽にする
カメラの改良でADASが大幅進化、オススメは「Gターボ」 画像
【試乗】NAとはまるで質感が違うターボの走り…中村孝仁
軽自動車にはほとんどのケースで660ccのNAエンジンとターボの設定がある。これまで両者の差は単なるエンジンの差だけではなく、外観も異なるのだと勝手に解釈していた。
ところが、よくよく紐解いてみると、そうでもない。ハイト系やスーパーハイト系にはボディに標準とカスタムという仕様が多く存在し、(他にも車名でペットネームをつけるケースもある)、エンジンでは分けていない。
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【試乗】“ぴーぴー”言わないターボがお勧めです…岩貞るみこ
軽自動車たるもの、価格は安い方がいい
四角くてかわいい『タフト』である。直線的なデザインは素朴で飾りっ気のなさを演出しているけれど、よく見ると細かく面取り(角を削ること。私は煮ものを作るときやらないけれど)してあって、丁寧な仕事っぷりである。
SUVらしく、最低地上高(地面から腹まで)は腹打ちしないように190mm。でも。高さは1630mmと低く抑えている。背を高くすると荷物は積めるけれど見た目の軽快感が損なわれることを嫌ったためだ。それに伴い採用が見送られたのが後席のスライド機能である。スライド機能だけで70mmほどシート座面が高くなり、後席に座った人の頭上がきつくなるらしい。
【試乗】“ぴーぴー”言わないターボがお勧めです…岩貞るみこ 画像
ハスラーに続け!いま人気の「軽SUV」5車種を比較…おすすめのポイントは?
いま、新車乗用車市場でもっとも注目されているジャンルは、コンパクトクロスオーバーSUVだ。その影響は、軽自動車マーケットにも及んでいる。
昨今の動きも活発で、ジャンルの定番モデルであるスズキ『ハスラー』が昨年末にフルモデルチェンジして2代目に進化したのに続き、ニューフェイスとなるダイハツ『タフト』がデビュー。タフトは4000台という月間販売目標に対し、発売開始1か月で1万8000台を受注するなど好調なスタートを切っている。
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コンセプトの頭文字をネーミングにしたが…チーフエンジニア[インタビュー]
ダイハツから軽SUVの『タフト』がデビュー。1970年代にダイハツには同じ車名の本格オフロードビークルが存在した。なぜあえて軽SUVに“タフト”と名付けたのか。また、ターゲットユーザーはどういう人たちなのか。チーフエンジニアに話を聞いた。
指名買いしてもらえる唯一無二の存在に
コンセプトの頭文字をネーミングにしたが…チーフエンジニア[インタビュー] 画像
Bピラーを境に前後でインテリアカラーも変えて…デザイナー[インタビュー]
ダイハツから発売された軽SUVの『タフト』。そのインテリアはエクステリア同様バックパックコンセプトが取り入れられ、前席と後席では明確に作り分けがなされている。そこでデザイナーにその意図やポイントについて聞いた。
人のスぺースと使うスペース
バックパックコンセプトとは、人がバックパックを背負って気軽に楽しく出かける様子とともに、人のスペースと荷物などを積載する、いわば使うスペースが分かれているという意味があり、特にインテリアでは後者の色合いが強い。
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《text:滑川寛》