関越自動車道・前橋ICを降りて北に10分ほど走った群馬県高崎市後疋間町207-5にて営業している“サブライム”。現地に着き、すっきりとした外観の店舗の中に足を踏み入れて最初に感じたのは「居心地の良さ」だった。整理整頓が行き届き至って清潔に保たれていたからだ。
取材に対応してくれたのは代表を務める佐鳥秀之さん。まずはざっくりとした佐鳥さんの経歴とお店の沿革を教えてもらった。
「クルマの電装品を取り付ける仕事を19歳の頃から始めて、26歳で独立を果たしました(1989年)。仕事を始めた当初はエアコンの取り付けがメインでしたがカーステレオも手掛けていて、独立した頃にはカーナビゲーションも取り扱うようにもなっていました。そして90年代の終盤頃から本格的なカーオーディオシステムのインストールも始めて、2000年代に入ってからは全国規模のカーサウンドコンテストにも積極的に参加するようもなりました。日々の仕事とコンテストへの参戦で技術を磨き経験を積みました。『サブライム』と屋号を変更したのは2008年です」
さて、“サブライム”とはどのようなショップなのだろうか。それを知るべくお店を運営する上でのモットーを訊ねた。
「質実剛健でありたいと思っています。きちんと作ってきちんと鳴らす。これを徹底したいと考えています。音が良くて安全で、すっきりとした取り付け方で。
そしてご来店いただいたお客様をいかに満足させられるか、そこにはとことんこだわりたいと思っています。初めて来られる方に対しては特に。最初にどれだけ感動できるかで、その後のカーオーディオライフの楽しさの深さが変わってくると思うんです。
気軽に入っていただけるように工夫しているつもりですが、しかしながらそうは言っても専門店に入るのは多少なりとも勇気がいると思います。それを乗り越えてご来店くださったお気持ちにできる限りお応えしたいんです。驚いていただけるくらいのクオリティで仕上げたいと考えています」
音へのこだわりについても訊いてみた。
「目標としているのは、手を伸ばせば触れられそうに思えるほどのリアルなサウンドです。これを実現させるためにはS/Nも解像度も相当に高くなくては不可能ですから、機材の性能も含めて簡単ではないのですが。普段から家のシステムで音楽を聴いて、正確な音がどんな音なのかその確認は怠らないようにしています。そこがブレると一層難しくなってしまいますから」
取り付けに関してのこだわりも教えてもらった。
「ご希望に沿ったやり方で仕上げていきますが、基本的には純正のような見た目で完成させたいと考えています。ツイーターを埋め込んだりドアスピーカーをアウター化するにしても、もともとそうであったかのように取り付けたいですね。あと、クルマとしての実用性もできるだけ落としたくないと考えています」
接客においてはどのようなことを心がけているのだろうか。
「まずはご要望をしっかりとお訊きするようにしています。その上で、何をするとどうなるのかもしっかりご説明しています。後からやり直しになったり買い直しになるのはお客様にとっての不利益でしかないですから、後のことも考えたご提案をするように努めています」
ところで“サブライム”では、ユーザーに取り付け作業を見せることが多いという。
「中がどうなっているのかを、しっかりとお見せしたいと思っています。ですので、作業を見ると面白いですよと作業日にお越しいただけるようお誘いをして。来られない方には写真を撮ってお見せしています」
最後に、読者へのメッセージをもらった。
「カーオーディオにご興味があれば、ぜひお気軽にお越しいただきたいですね。少しでも多くの方に、カーオーディオの面白さを知っていただきたいと思っています。皆さまのご来店を心よりお待ちしています」
気軽に入れて、そして親身になって相談に乗ってくれる“カーオーディオ・プロショップ”を探しているのなら、“サブライム”は頼りになる。お近くならば、覗いてみるベシ。
《text:太田祥三》