アクセスランキング

BMW 5シリーズ 改良新型に頂点、「M550i」…530馬力ターボ搭載

自動車試乗記

BMW 5シリーズ・セダン 改良新型の M550i xDrive セダン全 6 枚写真をすべて見る

独BMWは5月27日、改良新型『5シリーズセダン』(BMW 5 Series Sedan)にトップグレードとして、「M550i xDriveセダン」を欧州で設定すると発表した。

0~100km/h加速は3.8秒

M550i xDrive セダンには、Mパフォーマンスが手がけた直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最新のツインパワーターボテクノロジー、新設計のクランクケース、Vバンクに配置された大容量ターボチャージャーを装備した。350バールの最大圧力で作動する高精度インジェクション、可変バルブタイミングの「VALVETRONIC」、可変カムシャフトタイミングの「ダブルVANOS」も採用する。最大出力は530hp/5500~6000rpm、最大トルクは76.5kgm/1800~4600rpmを引き出す。

駆動方式は4WDの「xDrive」で、トランスミッションは8速AT「ステップトロニックスポーツ」だ。この8速ATは、拡張されたギア比の幅、新しくなったトランスミッションコントロール、そして最適化された油圧式制御システムにより、トランスミッションのシフトダイナミクス、効率性、快適性を向上させている。0~100km/h加速は3.8秒で駆け抜ける。最高速は250km/hでリミッターが作動する。

Mスポーツパッケージを標準装備

M550i xDriveセダンには、「Mスポーツパッケージ」が標準装備されており、内外装にスポーティな演出が施された。サスペンションやブレーキなど、足回りも強化されている。フラップ制御のMスポーツエキゾーストシステムが標準装備された。

トランクリッドには、リアスポイラーを装備した。ドアミラーカバー、キドニーグリルサラウンド、フロントエアインテークとエアブリーザーのインレイ、エンブレムは、セリウムグレーメタリックで仕上げられる。

また、「BMW Individual」のハイグロスシャドウラインは、ウィンドウサラウンド、エアブリーザー、ドアミラーエッジなどの部分に、ハイグロスブラック仕上げが施される。 足元には、Yスポークデザインの19インチMアルミホイールが標準装備された。タイヤサイズは、フロントが245/40R19、リアが275/35R19を組み合わせる。ブラッククロームの台形テールパイプフィニッシャーも装備された。

Mスポーツブレーキを標準装備した。視覚的なスポーツ性をアピールするために、ブルーのキャリパーの代わりにレッドが用意されている。

後輪駆動を重視した4WDのxDrive

フロントホイールとリアホイールの駆動トルクを素早く精確かつ無段階に可変配分する4WDのxDriveは、ダイナミックな走行状況でも最適なトラクションと走行安定性を実現する。リアホイールを重視して調整された駆動力配分によって、スポーティなドライブフィーリングを追求した。

リアアクスルには、電子制御式ディファレンシャルロックが標準装備された。電気的にもたらされるロック作用により、コーナーの内側と外側のリアホイールの差動を制限する。これにより、とくにコーナーから脱出するときのダイナミックな加速が可能になるという。

「アダプティブM サスペンション」を標準装備した。これによって、サスペンションとダンパーの特性が微調整され、ドライバーには路面に関する重要な情報のみが伝えられるという。オプションのアクティブ・ロール・スタビライザー付き「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」は、「インテグレイテッド・アクティブ・ステアリング」を組み込む。車速3km/h以下でも必要に応じて後輪操舵ができるため、最小回転直径を小さく抑え、取り回しの良さと俊敏性を高め、車線変更時と高速コーナリング時の走行安定性を向上するという。

インテリアは、Mスポーツパッケージの機能に加えて、フロントとリアドアのシルプレートとインストルメントクラスターディスプレイに、モデルバッジが装備されている。Mレザーステアリングホイールにはパドルシフトが標準装備された。ドライバーは8速ステップトロニックスポーツトランスミッションのギアを、手動で切り替えることができる。

《text:森脇稔》

編集部ピックアップ

TOP