製品選びを満喫できれば、カーオーディオライフは一層充実する。その手助けとなるような情報を発信している当コーナー。現在は、「メインユニット」の選び方のコツをお伝えしている。今回も前回に引き続いて、「AV一体型ナビ」について考えていく。
ところでここでは、「カーオーディオを楽しむため」という観点での選び方を解説している。そのスタンスで前回は、“Bluetooth”に対応しているか否かをチェックすべきであることを説明した。今回も、それに続くチェックポイントを紹介する。
さて、Bluetooth”に続いてチェックすべきポイントとは何かと言うと…。いろいろと考えられるのだが、今回は“サブウーファー出力”をクローズアップしたいと思う。これが備わっていると、将来「サブウーファー」を導入しようと思ったときに相当に威力を発揮する。これがあるかないかの違いはかなり大きい。
ちなみに、当機能が備わっていなくても「サブウーファー」の導入は可能だ。例えば、リアスピーカー出力をどこかしらで分岐させて、それを「サブウーファー」をドライブさせるための「パワーアンプ」に入力すればOKだ。昨今は多くの「パワーアンプ」がこのような“ハイレベル(スピーカーレベル)入力”を備えているので、“サブウーファー出力”がなくても、問題なく接続できる。
しかし…。使い勝手では大きな差が出る。というのも、“サブウーファー出力”が備わっている場合には、それと同時に“クロスオーバー”という機能も付与される場合が多い。これがあると、「サブウーファー」を制御しやすくなる。「サブウーファー」の“サウンドチューニング”がやりやすくなるのだ。
その理由は以下のとおりだ。この“クロスオーバー”という機能はつまり、音楽信号の“帯域分割”を行う機能だ。そしてこれを活用すると、どこまでの音域の低音をドアスピーカーで鳴らし、どこからを「サブウーファー」で鳴らすのか、その役割分担を設定できる。このような調整が可能となると、より良好なコンディションで「サブウーファー」を鳴らせるようになるのだ。
その詳細は次回に解説する。続編をお読み逃しなきように。
《text:太田祥三》