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ジャガー Fタイプ 改良新型、頂点「R」に575馬力スーパーチャージャー…シカゴモーターショー2020

自動車ニュース

ジャガー Fタイプ 改良新型(シカゴモーターショー2020)全 20 枚写真をすべて見る

ジャガーカーズは、米国で開幕したシカゴモーターショー2020に、ジャガー『Fタイプ』(Jaguar F-TYPE)の改良新型を出展した。

Fタイプは2012年9月、フランスで開催されたパリモーターショー2012で発表。スポーツカーで、ボディは当時、コンバーチブルのみだった。クーペは2013年、東京モーターショー2013とロサンゼルスモーターショー2013の会場で、ダブルワールドプレミアを飾った。

スリムなヘッドライトなどで表情一新

デビューから7年を経て、内外装やメカニズムなど、大幅な改良が施されている。ボディは引き続き、オープンとクーペの2タイプから選択できる。

エクステリアには、J型のデイタイムランニングライトとシーケンシャル(流れる)ウインカーを組み込んだスリムな新形状のLEDヘッドライトを装備する。ボンネットも新デザインだ。新しいフロントバンパーとわずかにワイド化されたグリルは、視覚的なインパクトと存在感を強めている。

リアは、テールランプがスリムな新デザインだ。EVのジャガー『I-PACE』と同じく、LEDシーケンシャルウインカーを装備した。細かいピンストライプも採用している。

FタイプR は最高速300km/h

頂点に位置するグレードが、「FタイプR」だ。5.0リットルV型8気筒ガソリンエンジンをスーパーチャージャーで過給したユニットを搭載する。最大出力は575hp、最大トルクは71.4kgmを引き出す。0~96km/h加速は3.5秒、最高速は300km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。

足回りは強化されており、新しいアダプティブダンパーとスプリング、スタビライザーなどにより、俊敏性と応答性を向上させた。ダイヤモンドターニング仕上げのグロスブラックの20インチ10スポークホイールを装着する。

ジャガー『XE SVプロジェクト8』の開発から得られたノウハウを取り入れて、「クイックシフト」トランスミッションを再チューニングした。ステアリングホイールのパドルまたは「スポーツシフト」のシフトレバーで操作する。シフトチェンジの時間は従来よりも短縮されており、さらにスポーティな走行が楽しめる。

車載ソフトウェアは無線で更新

車載ソフトウェアの無線更新機能を新たに標準装備した。このテクノロジーは、「Software-Over-The-Air(SOTA)」と呼ばれる。リモートでアップデート情報を受信できる14の独立モジュールを搭載している。

ドライバーが自宅で寝ている間や遠方にいる際に、データをダウンロードする。これにより、アップデート情報が次々と車両に転送され、迅速に、またディーラー店舗を訪れる必要もなく、車載ソフトウェアの更新が行える。

12.3インチのHD TFTインストルメントクラスター

インテリアは、伝統的なジャガーの職人技に、ウィンザーレザーやサテン仕上げのノーブルクロームなどの素材を組み合わせた。シートとドアトリムにはモノグラムステッチパターン、ヘッドレストにはジャガーのモチーフ、センターコンソールには「ジャガー est 1935」のロゴが配される。

ドライバー正面には、12.3インチのカスタマイズ可能なHD TFTインストルメントクラスターを新たに採用した。フル地図モードを含めて、さまざまな表示が切り替えられる。スポーツカーらしく、通常表示は大型のタコメーターだ。スポーツ走行時には、シフトアップを促すインジケーターが付く。

最新の「Touch Pro」インフォテインメントシステムは、Apple「CarPlay」に対応する。「スマートフォンパックは、グーグルの「Android Auto」とバイドゥの「CarLife」と連携する。

《text:森脇稔》

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