ラゲッジに渾身のカスタムインストレーションを施した西川さんのアクセラ。コクピットまわりにも外装&ラゲッジで使ったカラーリングやデザインを投入。手数も多く斬新なコクピットまわりの仕上げは製作ショップである広島県のWarpsの真骨頂と言えるだろう。
FDSのユニットを中心に
ドアなどにカスタム処理も多数
ラゲッジに積層インストールを施して、魅せるデザインを徹底した西川さんのアクセラ。コクピットまわりにも印象的ななカスタムが投入され、ラゲッジまわりとのバランスも絶好の仕上がりとなった。
システムの中心としてチョイスしたのはクラリオンのFDS。フロントスピーカーはZ7のミッドバスとZ3のトゥイーターを使った2ウェイシステムを構築。もちろんインストールにはカスタム処理を駆使して魅せる効果もしっかり備えている。
コクピットのインストールで真っ先に目に飛び込んでくるのがドアのアウターバッフルだろう。ホイールやラゲッジにも用いるイメージカラーであるティファニーブルーを使ったバッフル面とレッドのリム処理を施してアピール度満点のドアを作り上げた。純正のドア形状は大きく崩すことなく、ポケットを残して巧みにデザインされている点にも注目。インテリアにマッチしつつしっかりオーディオの存在を主張するカスタムスタイルを完成させた。
装着されるユニットはFDSのフルデジタルスピーカーであるZ7。オーナーが惚れ込んで自らのクルマにシステムとして取り入れただけにサウンドにも大満足。フルカスタムの内装に、高音質なFDSというコンビネーションもオーナーならではのチョイスと言える。
Aピラーに施されたダズル迷彩など
個性的な処理で自分流カスタムを完成
インテリアカスタムのもうひとつの見どころはAピラーだ。FDSのトゥイーターであるZ3をインストールするAピラー。ダッシュに近い部分に角度を付けてビルトインされるデザインはスマートでサウンド的にも十分考慮された作り込みだ。
一方、Aピラーの上部を見ると一気にカスタム色が強くなる。異形のパネルを埋め込んでデザイン処理を見せつける。パネル中央部をよく見ると“ダズル迷彩”と呼ばれる複雑な幾何学模様で構成された迷彩柄を取り入れているのも他では見られない独自のカスタム。しっかりとオーナーのアイデンティティをカスタムに込めて、好きなデザイン&好きなユニットでインテリアを埋め尽くした。
さらにスピーカーインストールによるデザイン処理はフロントドア&Aピラーだけに止まらず、リアドアにも大がかりな加工が施されているのも見どころだ。リアドアは前方にMTXのミッドバスであるMTX-RTX2BTSをアウターバッフルでインストール。フロントドアとイメージを統一したバッフルデザインを施す。さらにドア後方にはバレットトゥイーターのMTX-RTY658をインストール。パネルを作り込んでトゥイーターをビルトインした変形バッフルのスタイルも個性的な処理となった。
カスタム感を強調する演出と
使い勝手も考えられたビルトインコマンダー
インテリアにはまだまだカスタム処理が施されている。そのひとつが純正センタースピーカーのスペースに施したカスタムだ。スペース全体を使ってアクリルやパンチングメッシュ、さらにはカーボンパネルを用いた処理を実施。ダッシュ上をイルミとアクリル造形で個性的に彩るカスタムも他では見られない個性派カスタムだ。
さらにオーバーヘッドにはFDSの操作部であるコマンダーをビルトイン。周囲のパネルをワンオフしてインテリアの随所に使われているレッドのレザーで仕上げて統一感も引き出す。シーリングのラインとも滑らかに沿わせたデザインでインテリアのイメージを損なうこと無くカスタム色をしっかりアピールしている。
音楽ソースとして使うのはウォークマンのNW-A50。大好きなレゲエやEDMを中心に、J-POPなども含めた幅広い曲を収録。高音質なオーディオシステムで存分に音楽を楽しんでいる。
「車内では高音質で外向けにはしっかり鳴る」というオーナーのサウンド面でのニーズを見事に実現したアクセラ。外装&足まわりから始まったアクセラのカスタムだったが、オーディオカスタムに大きく注力してからは一気にインストールを進めここまでのオーディオカーを作り上げた。デザイン面では「ド派手に、そして締めるところはきゅっと締める!」というオーナーの思いからデザインを実施。ラゲッジ同様に見どころ満載のコクピットとなった。
《text:土田康弘》