フロントスピーカーの“セッティング術”、大研究!! 第10回「ダイヤトーンサウンドナビならではの鳴らし方とは?」 | Push on! Mycar-life

フロントスピーカーの“セッティング術”、大研究!! 第10回「ダイヤトーンサウンドナビならではの鳴らし方とは?」

カーオーディオ特集記事
『ダイヤトーンサウンドナビ』の取り付け例(製作ショップ:ピットハウスコスギ<香川県>)。
『ダイヤトーンサウンドナビ』の取り付け例(製作ショップ:ピットハウスコスギ<香川県>)。全 3 枚拡大写真

フロントスピーカーの鳴らし方について研究している。第10回目を迎える当回では、特殊な“セッティング術”を紹介する。クローズアップするのは『ダイヤトーンサウンドナビ』。当機では、これだからこその鳴らし方が可能となる。さて、それはどのようなものなのか…。

システムは簡潔、しかしサウンドコントロールは緻密に実行可能!

早速本題に入りたい。『ダイヤトーンサウンドナビ』だからこそ可能となるスピーカーの“セッティング術”とはズバリ、「パッシブクロスオーバーネットワークを使ったマルチ制御システム」だ。

これが何なのかを理解していただくためにまず、“パッシブシステム”と“アクティブシステム”についておさらいしておきたい。前者は音楽信号の“クロスオーバー(帯域分割)”をパワーアンプの後段で行うシステムのことを指し、後者は“クロスオーバー”をパワーアンプの前段にて行うシステムのことを指す。

そして、“パッシブシステム”ではシステムを簡潔化できることがメリットとなり、“アクティブシステム”ではパワーアンプの1chずつを使って各スピーカーを駆動できることがメリットとなる。そうすることでより効率的に、かつトルクフルにスピーカーを鳴らせる。さらに、高度なプロセッサーを用いて“アクティブシステム”を組む場合には、各スピーカーの個別制御が可能となるので、より詳細なサウンドチューニングも行える。

で、『ダイヤトーンサウンドナビ』だからこその「パッシブクロスオーバーネットワークを使ったマルチ制御システム」では…。

当システムの場合は、音楽信号の“クロスオーバー”はパッシブクロスオーバーネットワークで行うのだが、そうでありながらも各スピーカーの個別制御も可能となる。そうである理由は『ダイヤトーンサウンドナビ』に“マルチウェイ・タイムアライメント”という機能が搭載されているからだ。

当機能の運用のされ方は次のとおり。『ダイヤトーンサウンドナビ』内部で一旦、2ウェイ、または3ウェイの“クロスオーバー”が掛けられ、その上で各音楽信号を個別制御する。しかしそうでありながら、個別制御した音楽信号を同一回線で伝送できる。ゆえにパワーアンプは2ウェイであれば2ch分があればいい。システムは簡潔なままで詳細制御が行えるのだ。

ハイグレードシステムでも、エントリーシステムでも、スペシャリティを発揮!

続いては、「パッシブクロスオーバーネットワークを使ったマルチ制御システム」が構築できることで得られるメリットについて、さらに詳しく解説していく。

1つ目のメリットはすでに説明したとおり、「システムは簡潔なままで詳細なコントロールができること」だ。そして2つ目のメリットは、「高級なパワーアンプを導入できること」である。例えば外部パワーアンプを導入するための予算が10万円あったとしよう。フロント2ウェイスピーカーを通常の“アクティブシステム”で鳴らそうとするときには4chパワーアンプが必要となるが、『ダイヤトーンサウンドナビ』を使って2ウェイシステムを組む場合には、パワーアンプは2chあればOKだ。

で、10万円の4chアンプと10万円の2chアンプとを比べると、1chあたりのコストは“倍”違う。この差はダテではない。単純比較はできないものの、10万円の2chアンプの方が高性能であることは確かだ。一点豪華主義的により良いアンプを導入できるのである。

続いて3つ目のメリットは、「スピーカーが純正のままでも“ナビを換えただけで”高音質化できること」だ。『ダイヤトーンサウンドナビ』は、ライトなシステムにおいてもスペシャリティを発揮する。

これが実現されるのも、“マルチウェイ・タイムアライメント”が搭載されているからだ。純正スピーカーのツイーターとミッドウーファーを個別に制御しつつも、スピーカーケーブルは純正のケーブルがそのまま使える(新たにケーブルを引き直す必要がない)。つまり、“ナビを換えただけで”、ハイエンドシステムでしか行えないような高度なスピーカー制御を実行できる、というわけなのだ。

“仮想2ウェイ調整”、“仮想3ウェイ調整”って、何?

そして『ダイヤトーンサウンドナビ』にはもう1つ、これならではの利点が備えられている。それは、「仮想2ウェイ、仮想3ウェイ調整が行えること」だ。フルレンジスピーカーをあたかも“2ウェイスピーカー”のように扱えて、“2ウェイスピーカー”をあたかも“3ウェイスピーカー”のように扱える。

これらにより以下のような効果を上げられる。“仮想2ウェイ”では、フルレンジの信号を高音と中低音とに帯域分割して、高音は高い位置に取り付けられたツイーターから発せられているかのようにコントロールする。そうするとリスナーは、実際にツイーターが高い位置にあるかのように錯覚し、音像を高い位置で感じ取れるようになる。

“仮想3ウェイ”では、ミッドウーファーから発せられる中低域の音を、中音と低音とに分けて制御する。これができることで、中音と低音の聴こえ方のバランスを整えることが可能となる。というのも、ミッドウーファーは左右でリスナーに対する角度が異なっているために、左右で聴こえ方が変わってくる。近い方のミッドウーファーでは低音が目立って、遠い方のミッドウーファーでは中音が目立って聴こえる。角度が開くほど中音が聴きとりづらくなっていくからだ。結果、中音と低音の音量バランスが崩れがちとなるのだが、“仮想3ウェイ”調整を施せばそれを是正できる。

このような調整方法を取れるのは、世界を見渡しても『ダイヤトーンサウンドナビ』だけだ。

『ダイヤトーンサウンドナビ』ならばスペシャルなスピーカーセッティングを実行できる。幅広い楽しみ方を実践できるハイエンドナビが欲しいと思ったら、当機のチェックをお忘れなく。

《太田祥三》

この記事の写真

/

特集