実力ジャーマンブランド“グラウンドゼロ”の新パワーアンプ、『GZUA SQ-Plusシリーズ』を聴く! Part 2 | Push on! Mycar-life

実力ジャーマンブランド“グラウンドゼロ”の新パワーアンプ、『GZUA SQ-Plusシリーズ』を聴く! Part 2

カーオーディオ特集記事
グラウンドゼロ・GZUA SQ-Plus シリーズ
グラウンドゼロ・GZUA SQ-Plus シリーズ全 7 枚拡大写真

幅広い層から厚い支持を集めているカーオーディオブランド“グラウンドゼロ”。同社から新たなハイグレードパワーアンプが発売された。そのテストリポートの“Part2”をお届けする。今回は、4chモデルの試聴記の後編と2chモデルのテストの模様を詳細にお伝えする。

旗艦アンプにも搭載されているスペシャル機能の使い心地もチェック!

今回新登場した『GZUA SQ-Plusシリーズ』は、3機種でラインナップが構成されている。内訳は、2chモデル、4chモデル、6chモデル、以上の3機だ。前回の記事では、その全体的なプロフィールを紹介し、さらに4chモデル、『GZUA 4.150SQ-Plus』のテスト結果をお伝えした。

ところで前回の記事でも触れたとおり、『GZUA SQ-Plusシリーズ』の各機には、「バリアブルバイアスコントロール機能」が搭載されている。これは、「AB級動作から限りなくA級動作に近いところまでバイアス電流値を可変可能」というものだ。要は「鳴り方」をコントロールできるのだ。

グラウンドゼロ・GZUA 4.150SQ-Plusグラウンドゼロ・GZUA 4.150SQ-Plusグラウンドゼロ・GZUA 4.150SQ-Plus

(写真)グラウンドゼロ・GZUA 4.150SQ-Plus


ちなみに当機能は“グラウンドゼロ”のパワーアンプのラインナップ中『GZUA SQ-Plusシリーズ』以外では、スーパーハイエンドラインである『REFERENCE シリーズ』とセカンドラインの『GZPA SQシリーズ』にしか搭載されていない。つまり当機能は、音質性能を追求したハイグレード機だけにおごられているスペシャルな機能、というわけだ。すなわち、それが搭載されている『GZUA SQ-Plusシリーズ』もまた、“音にこだわったハイグレードモデル”、なのである。

今回のテストでは、そんなスペシャルな機能の使い心地も試してみた。前回の記事で『GZUA 4.150SQ-Plus』のインプレッション・リポートをお伝えしたが、その試聴時には実は当機能はもっともAB級側に振っていた。それを今度はもっともA級側に振って聴いてみた。なお当機能のスイッチは、本体の裏側に設置されている。

さてその音は…。

なるほど、質感が変化した。一般的にA級駆動のパワーアンプの音からは温かさや濃密さが感じられることが多いが、まさしくそういった方向にサウンドが変貌したのだ。コクが増し味わいが濃くなった。

艶やかさを取るかスッキリ感を取るか…。味わいを好みで選べる!

もちろん、基本的な部分は変わっていない。解像度やS/N感、サウンドのきめ細やかさや密度感、低音の躍動感等々はキープされている。その上で味わいが濃くなり、色気が増した。

そこからスイッチを中間点あたりに戻し、その音も確認した。すると今度は、シャープさが増してきた。よりスッキリとしてきたのだ。

優劣は付け難い。良い悪いではなく、どちらが好きか、その違いだろう。ちなみに、テストに同行したスタッフの中でも好みが分かれた。シャープな印象が強まるAB級側の方が好みだという意見と、A級側の艶やかさが付加された音の方が好きだという見方とに二分された。

なお好みは分かれたが、以下の点でスタッフの意見は共通した。「1台のパワーアンプで“鳴り方”を変えられることは利点」。個性の異なるハイグレードパワーアンプを気分に応じて積み換える…、そんな楽しさをスイッチ操作で味わえるのだ。

グラウンドゼロ・GZUA 2.250SQ-Plus

(写真)グラウンドゼロ・GZUA 2.250SQ-Plus


ひとしきり「バリアブルバイアスコントロール機能」の効果を堪能したのち、続いては2chモデル『GZUA 2.250SQ-Plus』のテストへと進んだ。もちろんパワーアンプ以外のシステムはまったく変更せずに試聴を続けた。つまりリファレンススピーカーは“RSオーディオ”のセカンドライン『RS Stream 165-2』(税抜価格:30万円)をそのまま使った。ケーブル類も、ロシアの実力ブランド“チェルノフケーブル”の初級~中級モデルのままとした。

正統的かつ、魅力的なHi-Fiサウンドを堪能。総合力は高い!


試聴トラックの再生が始まり冒頭の数秒の演奏を聴きながら、「流石」と唸らされた。1音1音の輪郭がさらにシャープになっていて、かつきめ細やかさが伸長し、滑らかさも向上している。

全体的な厚みも増している。音数が多くなっていて、密度感も高まった。低域もしかり。芯が太くなり、ハリもある。同時によりタイトにもなっていて躍動感も向上した。『GZUA 4.150SQ-Plus』で感じられた良さが、それぞれ一層良化している。

そして質感も良い。耳当たりが一層心地良くなっていた。さらにはリアリティも上がっている。各楽器の実在感が増しサウンドステージの立体感の表現もより精巧になった。

『GZUA 2.250SQ-Plus』の音からは、“ハイエンドパワーアンプ”と呼ぶに相応しい風格が感じられた。正統的かつ、魅力的なHi-Fiサウンドを満喫できた。

グラウンドゼロ・GZUA 2.250SQ-Plusグラウンドゼロ・GZUA 2.250SQ-Plus

(写真)グラウンドゼロ・GZUA 2.250SQ-Plus


なお当機でも「バリアブルバイアスコントロール機能」を試してみた。それまではもっともAB級側に振って聴いていたので、今度はもっともA級側に振って聴き直した。

やはり、温かみや艶やかさが増した。しかし『GZUA 4.150SQ-Plus』のときと比べると、少々印象が異なった。変化の方向性は同様ながら、A級側で聴く音の好感度が上がっている。というのも、1音1音はリッチになっているのだが、スッキリ感のキープ率が高い。そもそもの音がよりシャープになった分当機能の効きが良くなった、そんなイメージだ。

ちなみに個人的には、中間点に設定したときの音にもっとも好感が持てた。AB級側とA級側、それぞれの良さが絶妙にバランスしていたからだ。

当機能は積極的に使うべきだろう。いろいろと試してベストを探り、以後はそれに固定して聴いても良いし、時々で変えても面白そうだ。これを使いこなさないのはもったいない。

「バリアブルバイアスコントロール機能」が搭載されていることも含めて、『GZUA SQ-Plus シリーズ』が総合力の高いパワーアンプシリーズであることを実感できた。現実的な価格に収められている価値あるハイグレードパワーアンプをお探しならば、『GZUA SQ-Plus シリーズ』の各機は有力な候補に成り得る。要チェック。

《太田祥三》

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