シナジー効果を最大限に…フォルシアクラリオンが目指す次世代モビリティー | Push on! Mycar-life

シナジー効果を最大限に…フォルシアクラリオンが目指す次世代モビリティー

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シナジー効果を最大限に。フォルシアクラリオンが目指す次世代モビリティー
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第46回東京モーターショー2019にフォルシア クラリオンが出展。10月24日、プレス向けに行われたカンファレンスで、同社の取り組みや今後の技術開発についての方向性が示された。

カンファレンスにはクラリオンの取締役社長である川端敦氏が登壇。近年、クルマを取り巻く環境は大きく変化を遂げつつある中、コネクテッド、自動運転、ライドシェア、電動化といったトレンドが急速に加速し、100年に一度と言われる大きな変革を迎えるにあたり、同社にも大きな変革が求められていることに対する同社からの回答を披露した。

新生フォルシアクラリオンとなり半年、その成果が急速にできつつある

「クラリオン株式会社 取締役社長 川端 敦氏」

今年4月にクラリオンがフォルシアグループの一員となって半年、徐々にその成果が現れつつあるという。クラリオンとフォルシア、それぞれの強みや弱い部分などを見極める議論も進み、新たな技術開発が各方面で進められてきている。そんな確かなプロダクトの方向性を示すのが今回のモーターショーでのテーマでもあったという。

そもそも、フォルシアグループには4つのビジネスグループが存在し、それぞれが各ジャンルでの高いシェアを占める強力なビジネスグループを形成している。フォルシアには排出ガス低減システムや水素を使った燃料電池技術などを主に扱うクリーンモビリティのビジネスグループや、車載シートの開発を手がけるビジネスグループ、さらにインストルメントパネルやドアパネルなどを開発するインテリアの技術を有するグループがある。そんな中でクラリオンが担当するのは第四のビジネスグループであるエレクトロニクス。フォルシアのエレクトロニクス分野を支える非常に重要な事業部となっている。

これら4つの事業部との間でのシナジー効果も生まれ、新しい技術をクラリオンとフォルシア相互に提供することが見込まれているという。これこそがクラリオンがフォルシアグループへの参加を行った目的のひとつと言えるだろう。クラリオンもこれまで手薄だった欧州や北米への進出なども視野に入れているという。

エレクトロニクスの事業分野において強みを発揮するフォルシア クラリオンだが、クラリオン時代の事業スタンスとは大きく方向転換をすることも会場で発表された。具体的には従来のクラリオンは客先からのオーダーに対して製品を開発して納めるという仕事がメインだったが、これからは5つのプロダクトラインにおいて、どのような技術が進展するかを検討し、価格までを含めた検討結果を受けて開発を自らが先行的に進め、提案していくというスタンスを取っていくという。もちろん5つのプロダクトラインはこれまでのクラリオンが持つ技術がベースになっている。しかしフォルシアの技術を効果的に取り込むこと、またはフォルシアの技術の中に埋め込むことによるシナジー効果を高めることも重視する。ここからは5つのプロダクトラインについて順に紹介していくこととしよう。

核となる事業『4+1』、特化した技術提案でMaaSをリードする

1つめのプロダクトラインはCockpit Domain Controller(CDC)だ。従来のナビゲーションシステムやIVIシステムを更に発展させたのがこのプロダクトだ。ドライバーへの情報提供に加えて、助手席や後席の乗員への情報提供を統合。複数のディプレイをシームレスに統合するなど、ナビ、ドライバーシートの情報表示、リアシートエンターテインメントなどを総合的にコントロールするシステムの構築を目指すプロダクトとなっている。

2つめのプロダクトラインはImmersive Sound Systems(ISS)と呼ばれるものだ。ネーミングだけでは内容がわかりにくいのだが、変化するモビリティ環境に合わせた独自のサウンドテクノロジーだ。それぞれの乗員に対してそれぞれのニーズに合わせた音を届けることができる環境を整えるのが狙い。例えばドライバーがハンズフリーで電話をする場合、同乗者にはその音が聞こえなくする仕組みもそのひとつ。同乗者が映画鑑賞する際のサウンドを周囲の乗員に届かないコントロールを行うこともできる。電気自動車や自動運転の進化によって、より静かになる車内に対するノイズコントロールを行うことは、次世代の車内環境には重要な要素となる。

3つめのプロダクトラインはDisplays&HMI Technologiesだ。車内で利用する情報は加速度的に増えつつある、それに応えるために必要になるのがより多くの情報を視覚的に伝える大きな画面だ。高精細で大型の画面は次世代のクルマには欠かせない装備になる。同社では車内の端から端までを画面とする大型ディスプレイの開発も進める。また複数のディスプレイの連携も技術分野のひとつとして重視されているという。さらにインテリアデザインとの融合を考える上では、ディスプレイの曲面対応技術も求められている。画面を取り巻く技術を進化させることで、見やすさの追求、安全性に寄与するディスプレイの開発を進めている。

4つめのプロダクトラインはInterio Monitoring Systems(IMS)だ。これはキャビンの中に多くのセンサーを組み込むことで車内の状況をセンシングする取り組み。例えばドライバーの状況をリアルタイムで監視し、眠気を検知して警告を出すことも可能になる。また、車内への子供の置き去りにも対応。カメラ、レーダー、バイオメトリクスなどを駆使して乗員の状況をセンシングする技術を進化させている。また車内から自宅のエアコンやロボット掃除機などを操作することも可能にするのもこのプロダクトの開発テーマ。加えて、乗員の健康状態などを病院に知らせる機能も備えるなど、クルマと自宅や病院をつなげる新たな技術としても注目されている。

そして5つめのプロダクトラインはAdvanced Driver-Assistance Systems(ADAS)だ。こちらは次世代のクルマに求められる自動運転ソリューションの実現を目的としている。自動駐車技術や衝突防止技術、スマートフォン連携など、自動運転を実施する際に、より快適で安全なドライブを可能にする取り組みが込められている。

このように、多くの分野のプロダクトの企画や開発を進めているクラリオン フォルシア。東京モーターショー2019のブースには、それぞれの技術をわかりやすく具現化した展示が行われている。

大型ディスレイを備えたコクピットのモデルでは、Displays&HMI Technologiesの取り組みをわかりやすく紹介。またデモカーにはカメラを取り付け、乗り込んだ乗員の数をセンシングし、それに応じてサウンドをコントロールするというInterio Monitoring Systems(IMS)を具現化した技術を紹介している。

またナビゲーションからロボット掃除機をリモートコントロールするデモも実施。

次世代のクルマに必要とされるさまざまな技術が見られる東京モーターショー2019におけるクラリオン フォルシアのブース。近未来のクルマのあるべき姿を見届けるには絶好のブースとなっているので是非立ち寄ってみよう。

■フォルシアクラリオンブース紹介記事はこちら■

《土田康弘》

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