内外装のカスタムをある程度やりきったオーナー、次なるターゲットに定めたのはカスタムオーディオだった。しかもスーパーハイエンドのユニット群を投入し、茨城県のSOUND WAVEと共に最上級のサウンドも同時に手に入れた。
スーパーハイエンドによる
最上級のシステムデザインを目指す
内外装に渾身のカスタムを注ぎ込んだスイフト。オーディオでも最上級のシステム&カスタム処理を目指してインストールを実施。
フロントスピーカーにはZRスピーカーラボのエクストラバガンスシリーズ。ドアにはアウターバッフルでミッドバスをセットする。
ドアのアウターバッフルのはかなり手の込んだ作り。大きく角度が付けられスピーカーの持つポテンシャルを引き出している。
友人のクルマを聴いて感動し、オーディオにすっかり魅了されたオーナー。前編ではオーディオウェーブのパワーアンプをインストールしたラゲッジまわりを紹介したが、後編の今回はフロントまわりのカスタムインストールを見ていくこととしよう。
フロントスピーカーに選んだブランドはスーパーハイエンドのZRスピーカーラボ。友人のクルマを聴いた後、オーディオが気になりだしたオーナーはWeb情報を手がかりにハイクオリティなオーディオについて自分なりに調べたという。そんな時に見つけたのがスーパーハイエンドのユニット群だった。
オーディオの知識を深める中で“最上級のユニットを使って回り道すること無く狙い通りのシステムとサウンドを手に入れる”ことを狙ったオーナー。それまでは知らなかったハイエンドを超える高級ユニットの存在を知って、俄然興味を持つ。そしてスーパーハイエンドの試聴会が実施されることを知ると遠方まで出かけて聴いた。
「聴いてみると音のリアリティの高さに脱帽でした。この音を体感して迷うこと無くステップアップを目指しました」。
こうしてフロントスピーカーに選んだのはZRスピーカーラボのエクストラバガンスシリーズだった。ドアにはミッドバスのZRエクストラバガンスNo1をアウターバッフルでインストール。「トコトン良い音を引き出したい」というユーザーのニーズに応えて、かなり大胆に角度付けが施されているのが写真からもわかるだろう。手の込んだ作りのアウターバッフルは、音響的にもデザイン的にも非常にクオリティの高い仕上がりとなった。
システムアップで最初に導入したのは
スーパーハイエンドのトゥイーター
ドアミラー裏にビルトインしたZRスピーカーラボのトゥイーター。トゥイータープレートの存在感がデザイン面でのアクセントになる。
最初にオーナーが手に入れたZRスピーカーラボのスピーカーがこのトゥイーター(ZRエクストラバガンス・サターン)だった。
フロントスピーカーにZRスピーカーラボを選んだ経緯は先に紹介した通りだが、最初に選んだのはトゥイーターのZRエクストラバガンス・サターンだった。いきなりすべてのユニットをZRスピーカーで揃えるのでは無く、予算に合わせて着実に少しずつステップアップを狙ったのもオーナーならでは。手ごろな価格の他のスピーカーをセットで入れるので無く、欲しいシリーズのスピーカーを徐々に揃えるというスタンスを取ったのも最上級のユニットへのこだわりからだった。しっかりと完成形を見据えたシステム作りをしたからこそできる計画的なシステムアップだったと言えるだろう。
そんなトゥイーターはドアミラー裏にシンプルにビルトインされている。あえて手軽な取り付けを目指してドアミラー裏をチョイスしたオーナー。ただし大きめのプレートを備えたZRスピーカーのユニットは存在感満点。6か所のボルトでしっかり固定されるスタイルもハイレベルな高域特性を備えることをアピールしている。
トゥイーターの周辺は内装と同じくエンジ&レッド系のレザーで処理される。トゥイーター外周とほぼ同じサイズの取り付けパネルとしている点もスマート。ドアミラー裏やAピラー周辺の純正デザインを損なうことの無いカスタム処理が施されているのも高級感を感じさせる。
試聴してその高音質に魅了され
サウンドナビを2世代にわたって利用
試聴でその高音質を体感して以来のダイヤトーン・サウンドナビユーザー。モデルチェンジに合わせてユニットを買い換えて進化させた。
コクピットまわりもイメージカラーのエンジ&レッド系のカラーリングでコーディネートされている。加工か所も数多い。
遠回りすること無くハイエンドなシステムを組むことを目指したオーナーの大谷さん。渾身のシステムデザインが完成した。
コクピットにも数々のカスタムが施されている。ダッシュまわりのペイント処理や、ナビゲーション周辺への人工スエードによる加工。さらにはスカッフプレートにもペイント処理、アウターバッフルを組んだドアにも人工スエードを使った処理を施す。いずれもテーマカラーとなっているエンジ&レッド系のカラーリングで統一。外装色とのコーディネートも決まり、内外装をトータルカスタムしたクルマならではの一体感を感じさせる仕上がりとなった。
ヘッドユニットにはダイヤトーン・サウンドナビのNR-MZ300PREMIをチョイスした。以前たまたま立ち寄った量販店でダイヤトーン・サウンドナビと出会い、圧倒的な高音質に魅了されて導入。その後、モデルチェンジを続ける同モデルを見守り、最新モデルへの交換を考えていた。しかしモデルチェンジするごとに“次はもっと良くなると”と待ち続け、満を持して導入したのがこの300PREMIだった。周囲を落ち着いたカラーの人工スエードで仕上げ、デザイン的にも上質なフィニッシュとした。
オーナーが気に入ったユニットだけを厳選して組み合わせたシステムが印象的なこのクルマ。スーパーハイエンドのユニット群を使いつつ、しっかりとカスタム処理を施したオーディオインストールも見どころ満載の仕上がりとなった。カスタムレベルの高さ、そしてオーナー曰く「アメイジングサウンド」絶品オーディオが完成した。
《text:土田康弘》