ラゲッジに6台のパワーアンプをインストールした戸叶さんのエスカレード。キャビン側にもラゲッジ同様、アルミをアクセントに使ったデザインを実施。栃木県のlc sound factoryが持てるデザインセンスを注ぎ込んで作り上げた渾身のカスタムが完成した。
フロントスピーカーは
3セットのユニットを用いた仕様
ラゲッジにウォールを組んで、後面に6台のパワーアンプをインストールしたヘビー級のカスタムを施した戸叶さんのエスカレード。キャビン側にも手の込んだカスタムを施しているのでチェックした。
オーナーの一番のお気に入りとなっているのがフロントまわりに3セットのスピーカーをインストールしている点だ。使用したユニットはロックフォードのT2652-S。2ウェイセパレートの高品質モデルをトリプルで組み、ドアにミッドバス×3セット、Aピラーにトゥイーター×3セットをビルトイン。デザイン面でもサウンド面でも圧巻のフロントステージを構築した。
ドアスピーカーのまわり、さらにはAピラーのトゥイーター周辺にはアルミを効果的に使ったデザインを投入。アルミ素材はこのクルマのカスタムでは重要なキーワードになっている。前編で紹介したラゲッジまわりでもカギとなる部分に用いられ、クルマ全体を統一するマテリアルとなっている。同じ素材を要所に用いることでインテリアに一体感を引き出している。
8発の15インチサブウーファーで
異形のウォールを組み上げたリアまわり
もうひとつの見どころとなっているのがキャビン後部。リアシートの後方に目をやると三段に組まれたサブウーファーが圧倒的迫力を見せている。ここで用いられているユニットはパワフルな低音で定評のあるロックフォードのT2D215をチョイスした。
そんな15インチ・サブウーファー8発を限られたウォール面に収めるために、上中下段のそれぞれのユニットには適度な角度を付けられ、省スペースに凝縮して取り付けられているのがかわる。変形パックマンとも言えるデザインで、このクルマのキャビンを決定付けるデザインのひとつとなっている。
さらに8発のサブウーファーは上段から2発、3発、3発と組まれているのも独特。各サブウーファーの間にはパンチングメッシュ素材を使ったカスタム処理も施され、すべてのユニットにつながりのあるデザインとしているのも見どころだ。
重厚長大なシステムから
ドライブ感満点のサウンドを引き出す
ヘッドユニットとして用いるのはカロッツエリアのサイバーナビAVIC-ZH99。ロックフォードのDSPであるDSR1を介してサウンド調整を施され、各パワーアンプ群へと出力される。オーナーお気に入りのEDMやダンスミュージックをパワフル&ドライブ感満点で再生するには不足の無いシステムに仕上がった。
大電力を要するパワーアンプを十分なパワーで駆動するために余裕のアル容量を備えたサブバッテリーを搭載。キャビン後方にバッテリーケースをワンオフして積載するスタイルは、見せる効果を狙ったカスタム性と、メンテナンスを容易にする狙いがあった。
大量のユニットをラゲッジ&キャビンに詰め込み、徹底したカスタムインストレーションを施したエスカレード。今後もフロントスピーカーのグレードアップやリアドアのカスタム強化などを計画中。次なるレベルアップが楽しみなカスタムマシンだ。
《text:土田康弘》