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『サウンド調整術』入門! 第5章「タイムアライメント」の調整方法 その4 本格タイプの調整手順 l

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『ダイヤトーンサウンドナビ』の「タイムアライメント」の設定画面。全 1 枚写真をすべて見る

クルマの中で良い音を楽しむための必須ツール、「サウンドチューニング機能」の使いこなし術を解説している。前回までは簡易的なタイプの「タイムアライメント機能」の調整方法を紹介してきた。それに引き続いて今回からは、本格タイプの操作方法を解説していく。

なお本格的な「タイムアライメント」とは、ツイーターとミッドウーファーとを個別にコントロールできるものを指す。では早速、本題に入りたい。

まずは仮設定を行う必要がある。仮設定の仕方は簡単だ。リスニングポジション(運転姿勢)を取り、その状態での各スピーカーまでの距離を測定し、その値を入力すればOKだ。

ちなみに、測定方法は行う人ごとで微妙に違っていたりもする。スピーカー側は中心が起点とされることが多いが、リスナー側の測定ポイントは主には次のどちらかだ。1つは耳までの距離(右側のスピーカーなら右耳まで、左側のスピーカーなら左耳まで)、もしくは鼻の頭あたりまで、このどちらかが多いようだ。

どちらの測り方をしてもいいのだが、左右でやり方を変えない方が良いだろう。左側のミッドウーファーは左耳までの距離を測り、右のミッドウーファーは鼻の頭までの距離を測った、というようなやり方はベターではない。あくまでも“仮”なのでシビアに測定しなくても大丈夫ではあるけれど、やり方は統一した方がしっくりくる。

仮設定が終わったら、微調整へと進んでいこう。なおここ以降の調整方法は測定方法以上にさまざまなやり方があるのだが、今回は、まずは「タテの関係から整える」、というやり方を紹介していく。「タテの関係」の調整とは、ツイーターとミッドウーファー間の調整のことを指す。片側ch内のタイムアライメントから揃えていく、というわけだ。

と、その前に、「タイムアライメント」を調整していく際には、「クロスオーバー調整」についても初期設定をしておいた方がいいだろう。少なくともツイーターに送り込む音楽信号にはハイパスをかけておかないとツイーターを壊してしまいかねないし、ミッドウーファーもフルレンジで鳴らすよりはローパスをかけておいた方が調整はしやすいはずだ。

今回はここまでとさせていただく。次回は片側ch内の「タイムアライメント」の設定方法を解説する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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