『デミオ』改め『マツダ2』となったマツダのBセグメントコンパクトカー。車名変更とともにマイナーチェンジが実施され、エクステリアやインテリア、乗り心地、運転支援システムなどが改善された。
ガソリンエンジンで4つのグレード、ディーゼルエンジンで3つのグレードが用意され、グレードに応じて安全装備や内装などが異なる。全グレードで2WDと4WDが選択可能で、WLTCモード燃費で17.2~25.2km/リットルとなっている。また、安全・快適装備が充実した「スマートエディション」も設定されている。
目次
予約受注開始、目指したのは上質なパーソナルカー…価格154万4400円より
マツダは、5ドアハッチバック『デミオ』に新たなデザインと技術を取り入れ、『マツダ2』へと車名変更。7月18日より予約受注を開始し、9月12日(予定)より発売する。
マツダ2は、「日常を豊かにする上質なパーソナルカー」をコンセプトに、普段の生活の中で感じる質感にこだわったマツダのエントリーモデル。エクステリアデザインは、余計な要素をそぎ落とし、研ぎ澄ますことでシンプルかつ豊かさのある彫りの深い造形を創り出し、路上で見かけたときの新鮮さと存在感を高めている。インテリアは、上質さと遊び心を両立させた色合いと、厳選した素材で多様なライフスタイルにマッチするよう造り込んだ。
予約受注開始、目指したのは上質なパーソナルカー…価格154万4400円より 画像
デミオから---デザインの違いはどこに?
マツダ『デミオ』改め『マツダ2』(マツダツー)として新たなるスタートを切った、マツダのBセグメントコンパクトカー。そのカタログを見て、ふと気が付くことがある。クルマ単体ではなく人をからめた写真が多いのだ。
「マツダのなかでもっともリーズナブルなモデルであり、マツダ2がはじめての愛車、はじめてのマツダ車という人も多い。だから、ひととの繋がりを感じさせる写真が多いのです」とマツダ関係者は説明する。
デミオから---デザインの違いはどこに? 画像
骨盤を立たせて支持…フロントシートの進化をひも解く
7月18日に発表されて予約受注を開始、9月12日からの販売が予定されている『デミオ』改め『マツダ2』。車名変更にともない大幅改良を受け、その変更項目は『マツダ6』にも似た雰囲気となったフロントマスクをはじめとするデザインのみならずメカニズムにも及んでいる。
たとえばヘッドライトはLEDユニットを20分割した構造とすることで、アダプティブヘッドライトの機能を向上させている。また追従型のクルーズコントロール(MRCC=マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール)は低速域でも作動する「全車即追従機能付」へとバージョンアップされているのだ。車線の中央を走るようにハンドル操作をサポートするレーンキープアシストシステムも新たに設定され、運転補助機能に関しては刷新されたと考えていいだろう。
骨盤を立たせて支持…フロントシートの進化をひも解く 画像
今、あえてMT車を選ぶ理由とは? トヨタ ヤリス と マツダ2、MT車を比較試乗してわかったこと
今、あえてMT車を選ぶ理由とは?
コンパクトカーこそMTでキビキビと走らせて楽しいものである。MTがどんなに進化しても、この方程式は揺るぎないものかも知れない。今回、『ヤリス』と『マツダ2』の2台のMT車に乗って、この気持ちが確かになった。
かつて、MTを選ぶ理由は数多くあった。ひとつはMT車のほうがAT車よりも価格が安かったことにある。クルマに乗りたいけど、出費を抑えたい若者はMT車に乗ったものだった。さらにMT車のほうが耐久性が高かったこともある。
今、あえてMT車を選ぶ理由とは? トヨタ ヤリス と マツダ2、MT車を比較試乗してわかったこと 画像
特別仕様、国産コンパクト唯一の白本革インテリア
マツダは、コンパクトカー『マツダ2』に特別仕様車「ホワイトコンフォート」と新外板色「ポリメタルグレーメタリック」を追加し、5月13日より販売を開始した。
ホワイト コンフォートは、国産コンパクトカークラスでは唯一となる白本革を基調とした内装の特別仕様車だ。最上級グレード「Lパッケージ」をベースとし、白本革とグランリュクス(スエード調人工皮革)、メランジ調クロス素材を組み合わせたシートを採用。異なる印象を持つ色や素材を組み合わせ、モダンで心地良いインテリア空間を演出している。
特別仕様、国産コンパクト唯一の白本革インテリア 画像
安全技術と快適装備を充実させた「スマートエディション」を設定
マツダは、『マツダ2』、『CX-5』、『CX-8』に、安心安全技術や快適装備を充実させた特別仕様車「スマートエディション」を追加し、5月28日より販売を開始した。
安心安全技術では、理想の運転姿勢が可能となるオルガン式アクセルペダルを採用したペダルレイアウト、走行中の衝突回避をサポートするアドバンストスマートシティブレーキサポートや、車線変更時の後方確認を支援するブラインドスポットモニタリングなど、マツダ車共通の技術に加えて、駐車時や低速走行時に見えない部分の危険察知を支援する360°ビューモニター、暗い夜道の視認性を支援するアダプティブLEDヘッドライトを追加設定した。
安全技術と快適装備を充実させた「スマートエディション」を設定 画像
【試乗】「ポロ」に近いキャラ、日本車もいい仕上がりになってきた…九島辰也
『マツダ2』は昨年7月に『デミオ』から名称変更されたクルマだ。そのタイミングで『CX-5』的な鋭い目つきに生まれ変わった。もちろん、それだけでなく、最近のマツダらしく走りにも磨きをかけている。
「大人っ!」と思わせるホワイトレザーのインテリア
今回ステアリングを握ったのはその特別仕様車、XD ホワイトコンフォート(White Comfort)。今年100周年を迎えたマツダは100周年特別仕様車もラインナップするが、それとは別モノとなる。こちらはコンパクトボディながら、名前通り白を基調としたどこか上品に仕上がっているシロモノだ。ホワイトレザーのインテリアがそう感じさせるのだろう。乗り込むと、「大人っ!」と思わせる。
【試乗】「ポロ」に近いキャラ、日本車もいい仕上がりになってきた…九島辰也 画像
【試乗】ヤリス、フィットの出来に対抗できるのか?…中村孝仁
ヤリス、フィットの出来に対抗できるのか?
日本市場は今、Bセグメントに熱い視線が注がれている。言うまでもなく出来の素晴らしいトヨタ『ヤリス』やホンダ『フィット』が登場したからだ。
『デミオ』の時代に日本カー・オブ・ザ・イヤーも獲得し、改良を施して名称を変更した『マツダ2』も同じセグメントで上記2車はライバルである。ただ、現状でこのヤリス、フィットの出来に対抗できるのか?ということになると、正直に言えば少々心もとない。
【試乗】ヤリス、フィットの出来に対抗できるのか?…中村孝仁 画像
《text:滑川寛》