実践的“サブウーファー攻略法”完全ガイド! 第1回「サブウーファーが必要なワケとは?」 | Push on! Mycar-life

実践的“サブウーファー攻略法”完全ガイド! 第1回「サブウーファーが必要なワケとは?」

カーオーディオ特集記事
サブウーファーの取り付け例(製作ショップ:ゼプト<北海道伊達市>)。
サブウーファーの取り付け例(製作ショップ:ゼプト<北海道伊達市>)。全 3 枚拡大写真

カーオーディオでは“サブウーファー”が大活躍する。その理由から、導入方法、楽しみ方のコツ等々をじっくりと解説していく短期集中特集を開始する。まず今回は、なぜに“サブウーファー”が必要なのか、その理由を詳細に考察していく。

ホームオーディオと比べてカーオーディオでは、“サブウーファー”の使用率が高い。その理由とは…。

当特集では、毎回全国の実力ショップに取材し実践的な“サブウーファー攻略法”を紹介していく予定なのだが、第1回目となる当回は、編集部による基礎解説をお届けする。

さて、ホームオーディオでは、左右2本のスピーカーとは別に“サブウーファー”が導入されるケースはそれほど多くはない。5.1chソフト等を楽しもうとする“ホームシアター”ではその0.1chがまさしく“サブウーファーch”なので、それを再生するための専用スピーカーが必要となるが、2chのステレオ音源を楽しむためのシステムでは、スピーカーは左右の2本で完結させる場合の方が多い。

しかしながらカーオーディオでは、本格的にシステムを組もうとすれば“サブウーファー”は不可欠。サウンドコンペに出場する車両においては、そのほとんどが“サブウーファー”を導入している。

カーオーディオでは、なぜに“サブウーファー”が必需品となっているのだろうか。

主な理由は2つある。まず1つめの理由は、「ドアに装着できるスピーカーには低音再生能力に限界があるから」だ。クルマのドアに付けられるスピーカーはサイズ的に、日本製のモデルで言うと「17cmクラス」がマックスだ。中にはそれより大きな「15cm×23cm」のオーバル(楕円)タイプが装着されている車種もあるが、それは少数派だ。また、大がかりな加工を施して「20cmクラス」のスピーカーを取り付ける強者もいるが、それもまたレアケースだ。通常は「17cmクラス」が最大値となる。しかしながらその大きさでは、低音再生力の限界値が低いのだ。

ではどのくらいの口径が確保されているといいのかと言うと…。カーオーディオで用いられる“サブウーファー”でもっともスタンダードなのは「25cmクラス」だ。このくらいの大きさが音源に含まれている重低音を再生するのに必要なサイズとなる、というわけなのだ。

走行すれば“ロードノイズ”の発生は防げない。これが音楽の低音に覆い被さり…。

続いて、カーオーディオで“サブウーファー”が必要となる2つ目の理由を解説していこう。それは、「ロードノイズによって低音がマスキングされるから」である。

クルマは走行中、なんらかのノイズが常に車室内に入り込んでくる。その最たるものがロードノイズだ。ロードノイズはタイヤが路面を蹴ることによって発生する。走る道具であるその性質上、ロードノイズの発生は防げない。

なお、このロードノイズは周波数的に言うと“低周波”だ。ゆえに、音楽の低音部分に覆い被さり、低音を聴こえにくくしてしまう。

しかしながら“サブウーファー”を導入すれば、これら2つの要因への対処が可能となる。ドアのスピーカーが出せていなかった低音を再生することができ、かつ、ロードノイズによるマスキングを跳ね返すことができる、というわけなのだ。

ちなみに、“サブウーファー”の“サブ”には、“補助”という意味の他に“さらに下の”という意味も含まれている。「サブウェイ」や「サブマリン」の“サブ”にはそのような意味がある。

“サブウーファー”の“サブ”も同様に、“補助”という意味に加えて、ドアのスピーカーが出す低音よりも“さらに低い音”を出すという意味も持つ。むしろ、その意味合いの方が強いと言ってもいいだろう。マルチウェイスピーカーシステムの中での「最低音を担当するスピーカー」という位置付けなのだ。

重低音がしっかり再生されると、中・高音も豊かに響く!?

このように“サブウーファー”は、それまで再生できていなかった低音を再生するためのユニットとして、かつ、聴こえにくくなりがちな低音を補強するためのユニットとして活躍するのだが、実は効果はそれにとどまらない。もう1つ重要な役割も果たしてくれる。

それは、「音楽全体を豊かに響かせる」というものだ。“サブウーファー”を導入することで、中・高音の鳴り方も変わってくるのだ。

そのメカニズムは以下のとおりだ。音は、音程を決定付ける“基音”と音色を決定付ける“倍音”とで成り立っている。そして“倍音”は、“基音”に対して整数倍の周波数となっている。例えば100Hzの音があったとすれば、その“基音”に対して、200Hz、300Hz、400Hz…、これらの“倍音”が重なってその楽器特有の音色が作り出される。

なお“倍音”は、“基音”がなくては響けない。“倍音”だけが聴こえるということは基本的には起こらないのだ。なのでもしも低音を十分に再生できていなければ、その音に乗ってくるはずの“倍音”成分もスポイルされることとなる。

しかし“サブウーファー”を導入して重低音をしっかり再生できるようになると、その“倍音”成分も豊かに響くようになる。結果、全帯域にわたって音の響き方が変わってくる。低音が潤沢に鳴らされると、音楽全体がリッチに、豊潤に響くのだ。

また“サブウーファー”は、音楽の迫力を増幅させる働きも担う。例えばコンサートホールに音楽を聴きに行くと、大量のスピーカーによって低音がパワフルにドライブされる。“サブウーファー”を導入すれば、そのような再生環境に近づけることも可能となるのだ。

さて次回からは、“サブウーファー”の導入方法を具体的に解説していく。カーオーディオシステムをより強力なものとしたいと思っている貴方は、次回以降の当記事も、お読み逃しのなきように♪

《太田祥三》

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