外装同様に内装にもフルカスタムを施した西谷さんのワゴンRスティングレー。ラゲッジに続いて、フロントまわりのカスタムもレベルが非常に高い。レザー処理、アクリル使いなど見どころ満点のカスタムを香川県のピットハウスコスギが作り上げた。
車外にまで見せる効果を引き出す
トゥイーターやドアカスタムに注目
ラゲッジスペースにド派手なカスタムインストレーションを施した西谷さんのワゴンRスティングレー。コクピットまわりもかなり手の込んだ内装カスタムが施されているので注目した。
フロントに用いたスピーカーユニットはラゲッジまわりに使われていたのと同じくヴァイブオーディオをチョイス。AピラーにはヴァイブオーディオのトゥイーターであるBDPRO 3T-V7をインストール。オーナー曰く「フロントガラスから見た際にトゥイーターをアピールすることができるデザインにしたかったので、メッキデザインのグリルが気に入って選びました」とのこと。ダッシュやAピラーなどを張り替え処理している内装を、ガラス越しに外側から見せる一環として、トゥイーターのデザインにもこだわった。
さらに、ドアには渾身のカスタムを施したアウターバッフルを製作してヴァイブオーディオの16.5cmミッドバスであるBDPRO 6M-V4をインストール。外向きのオーディオ同様に鳴りっぷりの良いサウンドを響かせるフロントステージを構築した。
ドアカスタムは細部にいたるまでハイレベル
アクリルとイルミ処理がオーナーのお気に入り
コクピットのカスタムで見どころとなるのがドアの処理だろう。ブラックをベースにオレンジ系の生地を使ったカラーコーディネイトを施しメリハリも十分。中でもオーナーもお気に入りとなっているのがアクリル使い。純正スピーカー位置に設置したアウターバッフルにはアウトラインを浮き立たせるようにアクリルを配置。さらにドア下部にはロゴ処理を施したパネルとアクリルでカスタム色を高めているのも見どころ。いずれもイルミを使ってショーアップすることでインテリアに華やかさを加えた。
さらにドア上部にはステッチを加えたレザー処理を施し、さらにブラックとオレンジの配色で凝ったドアデザインを作り上げているのも特徴。ドアオープン時にはラゲッジのカスタムにも負けないインパクトを与えるデザイン処理もこのクルマのアピールポイントのひとつになった。
ドアオープン時はもちろん、ドアを閉じた状態でもドア下部に施したイルミが効果的に機能。スピーカーまわりをイルミでドレスアップするのに加え、ドア下部のアクリル+イルミ処理がコクピット全体を華やかに彩っているのも特徴だ。
ラゲッジに設置されたオーディオボックスが
キャビン側のカスタムデザインにも大きく影響
前編でお伝えしたラゲッジのオーディオボードは、実はキャビン側もかなり手の込んだカスタムが施されている。コクピットから車内後方を振り返るとラゲッジのボックスの前端部が見える。ここにはヴァイブオーディオの4chパワーアンプであるBLACKAIRS4-V1をビルトイン。さらにオーディソンのプロセッサー・ビットテンD、下部にはキネティックのサブバッテリーをインストールする。これらのユニットをボックス壁面に設置し、間接照明でライトアップする処理でキャビン後部を盛り上げている。
さらにボックスの両サイドには外向きのコアキシャルスピーカーから伸びた翼のような形状のデザイン処理が加えられる。単なるボックス形状にすることなく、遊び心満点のカスタムインストレーションが見られる部分。他には無いオンリーワンのデザインのひとつがここに見られる。さらにボックスの両サイドにはコアキシャル用のパワーアンプをインストール。リアドアを開けるとボックスの両サイドが見える構造で、どこから見てもカスタム色満点の内装とした。
カスタムのクオリティをトコトン追求したワゴンRスティングレー。コクピットまわりからキャビンまで、寸分の抜かりもなくフルカスタムが施された。今後、オーナーはスピーカーを追加してフロントドアを開けた状態でも外向きアピールできるデザイン&サウンドを狙う。ますますのシステムアップが期待されるカスタムカーだ。
《text:土田康弘》