メルセデスの末っ子Aクラスにディーゼルモデル
メルセデスベンツの末っ子ハッチバック、『Aクラス』がモデルチェンジした。その4代目は先代のAクラスより少しだけ大きくなっている。
最初に発売されたのは「A180」と名付けられたガソリンエンジン搭載車で、1.35リットルの直列4気筒DOHCエンジンにターボを組み合わせている。これに続いて上陸したのが直噴クリーンディーゼルを搭載する「A200d」だ。注目のパワートレインは2.0リットルの直列4気筒DPHCターボで、110kW(150ps)、320Nm(32.6kg-m)を発生する。基本設計は『Cクラス』と『Eクラス』、『GLA』などに積まれているものと同じだ。
車重増も「8速DCT」採用で活発な走りに
ターボは低回転から威力を発揮し、8速DCTは切れ味鋭い変速を見せた。ガソリンターボよりトルクは厚みがあり、街中でもフレキシブルだ。また、高速道路での追い越しも俊敏にこなす。その気になれば4000回転オーバーまで実用になるが、早めにシフトアップしたほうが静かで快適だった。クルージング時は静かだで会話も弾むが、加速していくと意外にもスポーティな音色を奏でる。
減税を利用すれば投資額はグッと低く…
A180より30万円ほど高いが、減税を利用すれば投資額はグッと低くなる。検討する価値のあるプレミアムコンパクトだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア(居住性):★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
片岡英明|モータージャーナリスト
自動車専門誌の編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。新車からクラシックカーまで、年代、ジャンルを問わず幅広く執筆を手掛け、EVや燃料電池自動車など、次世代の乗り物に関する造詣も深い。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
《text:片岡英明》