メルセデスベンツは7年ぶりにフルモデルチェンジされた3代目『Bクラス』の予約注文の受付を6月6日から開始した。
広い室内空間や積載量などのユーティリティの面で、高い評価を受けていた歴代Bクラス。新型では、高いユーティリティをさらに向上させた大きなゆとりのあるインテリアとともに、デザイン性に重点をおいて開発されたエクステリアは、ダイナミックでスポーティーな印象を見る者に与える。また、「Hi, Mercedes」でおなじみのクルマと話して操作する対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス」のほか、世界最高水準の安全性能を誇る同社のSクラス同等のインテリジェントドライブを搭載。また、Bクラスにはガソリンエンジンとクリーンディーゼルエンジンの2種類が用意されている。
定番のユーティリティとスポーティーなエクステリア
ユーティリティに関しては、歴代モデルで定評のある大人4人が快適に過ごすことのできる広い室内空間をさらに拡大し、快適性の向上を図るべく開発された。ヘッドルームやショルダールーム、エルボールーム、ウィンドウエリアが拡大され、ミッドサイズ車に匹敵する室内空間を備えている。また、用途に合わせて多彩にアレンジできる最大1,540リットルまで積載可能な大容量のラゲッジルームやテールゲートを自動で開閉できる「フットトランクオープナー」も装備している。
AI搭載の対話型インフォテインメントシステム
Bクラスの最新のデジタルコックピットには、Aクラスから採用が始まった音声認識アシスト機能をもつ「MBUX(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」が搭載されている。「Hi, Mercedes」でおなじみのこの対話型インフォテインメントシステムでは、目的地の入力や通話の他に、音楽選択や照明の調整などが可能だ。また、AIがドライバーの好みや行動を学習し、勤務先や頻繁に立ち寄る店、よく聞くラジオ局などを自動でナビゲート・提案する機能も搭載している。
メルセデスの誇るインテリジェントドライブ
新型Bクラスには、最新の同社のフラッグシップモデル『Sクラス』と同じ先進運転支援システム(ADAS)「PRE-SAFE」をパッケージオプションとして設定。衝突の危険性を検知し警告にドライバーが反応しない場合に、軽いブレーキングでドライバーに警告し、衝突回避をサポートすると同時に、前席のシートベルトの巻き上げや助手席のポジション修正などを行う。
新型Bクラスでは、初めてステアリングアシストを備え、システム稼働時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動的に再発進し、渋滞時のドライバーの負担を大幅に低減する。
ほかにも、ウインカーを点滅させるだけで自動的に車線変更をする「アクティブレーンチェンジングアシスト」や、走行中にドライバーが気を失うなど万が一の場合に自動的に車線を維持しながら緩やかに減速、停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」が搭載される。
ガソリンとディーゼルの2種類のエンジン
一方、「B200d」には2リットルクリーンディーゼルターボエンジンが搭載され、最高出力150馬力、最大トルク320Nmを発生させ、パワーと環境性能を高いレベルで両立。また、「B200d」には新開発の8速デュアルクラッチトランスミッション「8G-DCT」が搭載される。
「B180」の価格は384万円、「B200d」が422万円からとなっている。
《text:滑川寛》