ホンダは7月18日、ハイトワゴン軽自動車『N-WGN』(エヌワゴン)を5年ぶりに全面改良し、8月9日より全国で販売することを発表した。
N-WGNは2013年11月にホンダの軽自動車群である「Nシリーズ」から、軽ハイトワゴンとして発売され、今回の全面改良で2代目モデルとなった。新型モデルも現行モデルと同様に通常モデルとスタイリッシュで上級な『N-WGN Custom』(エヌワゴン カスタム)の2タイプをラインナップする。
ホンダ軽初の「テレスコピック&チルトステアリング機構」を装備
新型モデルにはホンダの軽自動車で初めての採用となる「テレスコピック&チルトステアリング機構」を標準装備。様々な体格のドライバーが最適な運転姿勢を確保できるほか、運転席の座面と床の落差を先代モデルより小さくすることで、より足を前に伸ばした姿勢を可能とし運転時の疲労の軽減に貢献している。
また、フロアを足運びしやすいフラット化するとともに、運転席のシート座面高を腰の上下運動が最小限になる位置に設定するなど、乗降性を高めている。
安全運転支援システム「HondaSENSING」を標準装備
なかでも、衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、軽自動車で初めて横断自転車や街灯がない夜間の歩行者に対応し、毎日の運転で昼夜を問わない事故回避に貢献する。
また、駐停車時の安心感を高める機能として、ホンダの軽自動車で初めてパーキングセンサーシステムを用意。リアバンパーに搭載された4つの超音波センサーでクルマ後方の障害物の接近を検知し、アラーム音とメーターディスプレイ表示でドライバーに通知する。
新プラットフォームと特許技術による低床化で大空間を実現
さらに、ボードを残したままリアシートを倒すと上段荷室の奥行きを確保できるほか、ボードをリアシート背面に収納することで、高さのある荷物に対応するなど、場面に合わせたアレンジが可能となっている。
また、運転席から手が届く位置に充電用のUSBジャックを設置したほか、助手席前の小物を置けるスペースや後席の下部トレー、前席シートの背面ポケット、足元に収納スペースを確保するなど、使い勝手の良さを高めている。
《text:平川 亮》