新車に対してカスタムを考えていた永嶋さん。オーディオに力を入れることを思い立って愛知県のLEROY(ルロワ)を訪れる。スピーカー交換に加えてDSPアンプの有効性を知って、システムに組み込み、仕上がりサウンドの心地良さを体感する毎日だ。
スピーカーに加えて
DSPアンプの導入を決意する
愛車のC-HRに対してオーディオインストールを思い立ってからは、初めてのプロショップ、初めてのスピーカー試聴など、次々と新鮮な体験をして、好みのサウンドを見つけ出していった永嶋さん。前編で紹介したように、お目当てのスピーカーを選び出すと、次に気になったのはDSPアンプだった。
「最初はDSPアンプというユニットの存在すら知りませんでした。それでもルロワでいろいろ説明を受けているうちにだんだん興味を持ってきました。一番ピンときたのは、純正ナビを使ったままでも高度なサウンドチューニングが可能になる点でした」。
大規模なシステム追加を施すことなく、レベルの高い調整機能を手に入れられることを知ったオーナー、お気に入りのスピーカーの能力をフルに発揮させるためには願ってもないシステム追加だと感じて、スピーカーと共にDSPアンプの導入も決定する。
DSPアンプに選んだのはSAIACOブランドのHSA-410PRO。これで試聴して選んだイートンのスピーカー・PRO-170.2のパフォーマンスをフルに引き出すことができるようになった。さらに、DSPアンプにはスマホからの音源をブルートゥースを使って無線接続できるのもオーナーのお気に入り。音質はもちろんだが、使い勝手を高めるシステム組みも、オーナーが狙ったところ。
それまで聴こえなかった音までを
リアルに再現するサウンドに感動
こうしてチョイスしたスピーカーとDSPアンプを愛車のC-HRにインストールして、いよいよ納車の日がやって来る。
「最初に聴いた音は、とにかく感動でした。ノーマルとはまったく違う音になっていました。表現が難しいんですがフロントガラスの前の方から音がぶわーっと押し寄せてくる感じです。フロントウインドウの目の前にアーティストが演奏している感じが強くて、すごく心地良い音に仕上がっていました」。
音のリアルさに感動したオーナー。初めてのオーディオインストールは大成功。感動のサウンドがオーナーを包み込んだ。
「納車されるとオーディオの音が気持ち良くて、自分が聴いているいろんな曲をどんどん再生していきました。すると以前からずっと聴き続けている大好きな曲も、それまでとは違って聴こえてきたんです。音の雰囲気がガラリと変わったというか、それまでは聴こえなかった音までが聴こえてくるようになっていたんです」。
いろんな音源を聴いているうちに、ひとつひとつの音がどう変わったかも徐々に理解しはじめたオーナー。なぜ心地良いのか、どこが純正の音と違うのかを注意深く聴いてみる。
「音がきめ細かくなったと言うか、細部までしっかりと再現しているようになっていると感じました。映像で言えば画質が大幅にアップして、細部までクッキリときれいに見えている状態という感覚ですね。ここまで音が変化するとは予想以上でした」。
もっと良い音にしたくて
低音のシステムアップを計画中
通勤でもクルマを使っているため、会社の仲間にもオーディオをインストールしたC-HRを披露した。会社にはオーディオ仲間もいるので愛車をネタにオーディオ話が盛り上がることも多い。「次は○○をしたいよね」「○○のユニットってどうなのかな?」などなど、オーディオ談義の内容も、愛車へのインストールを機会にどんどん高度なものになっているという。
「仕事が終わった後などに、お互いのクルマを聴き合ったりして楽しんでいます。試聴した仲間から“まとまりの良い音になってるね~”などと良い評価をもらうとすごく嬉しいです。そんな中でも先輩のオーディオカーはすごくレベルが高いので、見たり聴いたりして目標にしています。会社でオーディオ好きが多いので毎日すごく楽しいですよ」。
通勤やドライブなど、ほとんど毎日のようにクルマに乗りオーディオを楽しんでいるオーナー。スピーカーとDSPアンプをインストールした当初は満足度は最高潮だったが、毎日聴いていると少しずつ低音や音の厚みがもの足りなくなってきているという。
「だんだん音に対するレベルが上がってきてるんだと思います。“もっと良い音にしたい”と思いはじめたんです。今注目しているのは低音の増強です。そのためにはサブウーファーを追加することを計画中です。音の厚みや低音をもっと充実させたいと思います」。
また愛車にオーディオをインストールをしてからは、いろいろなオーディオカーを見ることが多くなった。そこで感じているのが今まで気づかなかったがレベルの高いクルマが多いことだった。
「スピーカーとDSPアンプを取り付けたのもあって、自分のクルマはかなりレベルの高い状態だと思っていました。しかし他のオーディオカーを見ると、自分のクルマはまだまだ入門レベルだったんだと気づいたんです。サウンド的にもまだまだ上があることもわかってきました。これからは徐々にシステムアップをして、愛車のオーディオを少しずつ進化させていきたいと思っています」。
新たな目標を定めて、オーディオの高音質化、システムアップをますます充実させていく予定だ。
《text:土田康弘》