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キャデラック『CT5』、5 シリーズ や Eクラス に対抗…ニューヨークモーターショー2019

自動車ニュース

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キャデラックは4月17日、米国で開幕したニューヨークモーターショー2019において、新型セダンの『CT5』(Cadillac CT5)をワールドプレミアした。

CT5は、キャデラックが2015年春、ニューヨークモーターショー2015で発表した『CT6』の下に位置する新型セダンだ。CT6やSUVの『XT5』(日本名:『XT5クロスオーバー』)、『XT4』に続いて、キャデラックブランドの新たなデザイン言語が導入される。ライバルには、BMW『5シリーズ』やメルセデスベンツ『Eクラス』、アウディ『A6』などを想定している。

新しいファストバックデザインを採用。ラグジュアリーとスポーツの2仕様を用意

CT5は、新しいファストバックデザインが特長だ。ホイールベースは2947mmと長めに取り、ゆとりのある室内空間を追求する。「ラグジュアリーモデル」と「スポーツモデル」の2種類が用意され、好みのスタイルに合わせたデザインやトリムを選んで、好みの1台にカスタマイズすることが可能。スポーツモデルは専用グリルやフロントマスク、ロッカーエクステンション、スポイラー、19インチホイールなどを装備する。

インテリアは、ドライバーを中心に考えられた設計とした。キャデラックによると、高度な技術と優れた質感を組み合わせた洗練された乗り心地を実現しているという。高精細フルカラーの10インチタッチスクリーンモニターを採用。近距離無線通信による電話ペアリングなど、コネクティビティが追求されている。

3.0リットルV6ツインターボは最大出力335hp、最大トルク55.3kgm

CT5は、「アルファ」と呼ばれるプラットフォームの最新版をベースに開発された。エンジンには、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボと3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボが設定される。気筒休止システムを採用。駆動方式はFRと4WDが選択可能。トランスミッションは10速ATを組み合わせた。2種類のエンジンのうち、3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力335hp、最大トルク55.3kgmを引き出す。

高速道路でハンズフリー走行を可能にする部分自動運転「スーパークルーズ」を設定

CT5には、世界初の半自動運転の高速道路における先進運転支援システム、「スーパークルーズ」が2020年から設定される予定だ。スーパークルーズは、最新の地図情報データベース、ライダー(LiDAR)、高精度GPS、最新のドライバーアテンションシステム、カメラとレーダーセンサーのネットワークを組み合わせたもの。緊急時には、車載テレマティクスサービスの「オンスター」と連動する機能も備えており、ユーザーは、米国とカナダのおよそ20万kmにおよぶ自動車専用高速道路を、ハンズフリーで走行することができる。

スーパークルーズのドライバーアテンションシステムは、ドライバーの車両コントロールを支援する。走行方向に注意を向ける必要がある場合、警告を発して知らせてくれる。ドライバーは、スーパークルーズを使用している間、常に注意を払い、いつでもマニュアル運転に戻れるよう準備しておく必要がある。

ドライバーの認識技術には、「セーフティアラートシート」とズームとチルト調整を備えた最新世代のリアカメラミラーが含まれる。この他、フォワードコリジョン警告、自動緊急ブレーキ、前方歩行者ブレーキが標準装備される。アドバンストアダプティブクルーズコントロール、エンハンストフォワード自動緊急ブレーキ、ブレーキ付き自動パーキングアシスト、レコーダー付きHDサラウンドビジョン、リア歩行者検知および警告、リバースオートブレーキなどがオプション設定されている。

《text:森脇稔》

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