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BMW 7シリーズ 改良新型、大型グリルで表情一新…フルデジタルコクピット搭載

自動車ニュース

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BMWは1月16日、改良新型『7シリーズ』(BMW 7 series)を本国で発表した。現行7シリーズがデビューからおよそ3年半を経て、初の本格改良を受けている。

押し出し感を強調する大型フロントグリルを採用

改良新型7シリーズには、新デザインの大型フロントグリルが採用された。これは、ブランド最上級SUVとして登場した『X7』に続くもので、フラッグシップサルーンの7シリーズらしい堂々のデザインとした。ヘッドライトやテールライトも新デザインとなり、最新のLED技術が組み込まれる。

フルデジタルコクピットの「BMWライブコクピットプロフェッショナル」を搭載

標準装備の「BMWライブコクピットプロフェッショナル」は、ステアリングホイールの向こう側に組み込まれた12.3インチサイズのデジタルメーターパネルと10.25インチサイズのコントロールディスプレイで構成される。このフルデジタルコクピットには、「BMWオペレーティングシステム7.0」が採用される。これはメーターパネルとコントロールディスプレイの間で、完全に統合されたデジタル表示を実現するもので、より的確にドライバーそれぞれの好みに合わせた操作を可能にする。

オールデジタル式メーターパネルには、ナビゲーションの地図を表示するセクションだけでなく、個別に選択した内容の表示スペースが設けられる。また、センターコンソールに組み込まれたコントロールディスプレイの表示は、シームレスかつ均一にデザインされており、直感的なタッチ操作が可能だ。それぞれリアルタイムで内容が表示される最大10種類の自由に構成可能なパッドが2~4個メインメニューに表示され、フラットなメニュー構造によってすべての設定や機能に素早くアクセスできる。さらに、BMWオペレーティングシステム7.0では、ドライバーと車両の間のマルチモーダルインタラクションも改善されており、ユーザーはiDriveコントローラー、タッチ操作、音声入力、ジェスチャーコントロールのいずれかを選択できる。

改良新型7シリーズには、「BMWインテリジェントパーソナルアシスタント」を導入する。これは、新世代の車載コネクティビティシステムで、ユーザーは運転中、「ハイ、BMW」と呼びかけることにより、世界23言語に対応する音声アシストが起動し、ユーザーが求めるさまざまな機能や情報に、安全にアクセスできる。例えば、運転中のドライバーに代わって、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントが、音声認識によって車両のナビゲーションシステムや空調をコントロールする。ドライバーが、「BMW、私は疲れている」と呼びかければ、ドライバーの眠気を覚ますために、音楽や空調を最適に調整してくれる。人工知能(AI)とオープンモビリティクラウドを活用することにより、BMWインテリジェントパーソナルアシスタントは、性能を常に向上させる。ソフトウェアは定期的に、無線によるアップグレードを受ける。

最新の先進運転支援システムを採用

改良新型7シリーズには、最新のドライバーアシスタンシステムが数多く用意される。ステアリング&レーンコントロールアシスト、リバースアシスト付きパーキングアシストを含むドライビングアシストプロフェッショナルに代表されるドライバーアシスタントシステムによって、自動運転の実現に向けた最新技術を提示する。

中核グレードの「750i xDrive」には、4.4リットルV型8気筒ガソリンエンジンが搭載される。最大出力は530hp/5500~6000rpm、最大トルクは76.5kgm/1800~4600rpmを引き出す。幅広い回転域で最大トルクを得られ、推進力が長く持続するため、快適なクルージングが可能となった。改良された8速AT「ステップトロニック」は、ギア比の幅を拡張するとともに、油圧制御システムが最適化されることで、走行状況に応じたシフトチェンジがより正確かつ俊敏に行われ、効率性と快適性を引き上げた。駆動方式は4WDの「BMW xDrive」で、0~100km/h加速は4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

《text:森脇稔》

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