アウディの高性能ハッチバック『S3スポーツバック』の次期型プロトタイプを、厳冬のスウェーデンでカメラが捉えた。また初めてその運転席の撮影に成功した。
次期型『A3』シリーズでは、VW『ゴルフ8』と共有する最新世代の「MQB」プラットフォームの採用が予想され、軽量かつ剛性が向上する。現行モデルと比べ、ルーフラインがラウンドしてクーペ寄りのスタイルとなるのも特長だ。
今回捉えたS3のフロントエンドでは、ハニカムメッシュの大型シングルフレームグリルや、カモフラージュされた大型エアインテーク、スポーティなのホイールなどが見てとれる。またリアビューでは、新デザインのルーフスポイラーをはじめ、ワイドなリフレクターを組み込んだテールライト、クワッドエキゾーストパイプを装備している。
コックピットには、ランボルギーニを彷彿させる大型レジスターが見てとれる。はっきり確認はできないが、ステアリングホイールの奥には12.3インチのデジタル・インストルメントクラスタがあるはずだ。さらに10.1インチのMMIタッチスクリーンディスプレイを装備している可能性がある。キャビンにはクロームのドアハンドルなど、かなりスポーティなコックピットが期待できそうだ。
現行パワートレインは、最高出力290psを発揮する2.0リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載しているが、次期型では最奥出力が320ps程度まで向上すると見られている。
ベースモデルの「A3スポーツバック」の登場が2019年前半と予想されており、「S3スポーツバック」のワールドプレミアは2019年内~2020年となりそうだ。
《text:子俣有司@Spyder7》