“カーオーディオ・プロショップ”が頼りになるワケとは? Part2「音像を目の前に出現させられる!?」 | Push on! Mycar-life

“カーオーディオ・プロショップ”が頼りになるワケとは? Part2「音像を目の前に出現させられる!?」

“カーオーディオ・プロショップ”という存在を、そしてそのバリューを紹介する短期集中連載をお届けしている。第2回目となる今回は、“カーオーディオ・プロショップ”が有している“サウンドチューニング”能力について解説していく。

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写真はクラリオン『フルデジタルサウンド』搭載車のセンターコンソール(製作ショップ:ブレインチャイルド)。同システムにもハイレベルな“チューニング機能”が搭載されている。“カーオーディオ・プロショップ”はそれを難なく操る。
写真はクラリオン『フルデジタルサウンド』搭載車のセンターコンソール(製作ショップ:ブレインチャイルド)。同システムにもハイレベルな“チューニング機能”が搭載されている。“カーオーディオ・プロショップ”はそれを難なく操る。 全 4 枚 拡大写真
“カーオーディオ・プロショップ”という存在を、そしてそのバリューを紹介する短期集中連載をお届けしている。第2回目となる今回は、“カーオーディオ・プロショップ”が有している“サウンドチューニング”能力について解説していく。


■車内には、“音響的な問題”がいくつか存在している…。

最初に、カーオーディオにおいて“サウンドチューニング”が必要となる理由から説明していこう。

クルマの中では、誰にはばかることなく大きな音で好きな音楽を楽しめる。つまり車内は音楽を聴く場所として適した環境であるのだが、その一方で車内には、“音響的な問題”がいくつか存在してもいる。

それは主に2つある。1つは、周波数特性が乱れがちであること。これにより聴こえてくる音楽の帯域バランスが崩れがちとなる。もう1つは、リスニングポジションが左右のどちらかに片寄ること。これにより、ステレオイメージを正しく感じ取りにくくなる。

周波数特性が乱れる主な原因は、「車内が狭いから」だ。狭いがゆえに、スピーカーから放たれた音は幾重にも反射する。この反射の影響により、問題が引き起こされる。増幅される周波数帯が現れたり、減衰する周波数帯が出現したりしてしまうのだ。

そして、リスニングポジションが片寄ることでステレオイメージを正しく感じ取りにくくなるのは、以下のような原理によって引き起こされる。ステレオとは、音楽を左右のchに分けて録音しそれを左右2本のスピーカーで再生することで、音像を立体的に感じ取ろうとするシステムだ。しかしリスニングポジションが片側に寄ってしまうと、このメカニズムが効力を発揮できなくなる。片方のスピーカーの音ばかりが聴こえてくるので、ステレオイメージが崩れてしまうのだ。


■“カーオーディオ・プロショップ”は、車内の音響特性の乱れを把握し、それに対処可能!

しかしながら“サウンドチューニング”機能を活用すると、これらに対処することが可能となる。まず、周波数特性が乱れることに対しては、主に“イコライザー”が効力を発揮する。

特に、ハイエンドシステムに搭載されている“イコライザー”ならば、徹底的に周波数特性を改善できる。最新の高機能な“イコライザー”は、“左右独立31バンド”、もしくは“ch独立31バンド”という仕様となっていて、後者の場合はスピーカーシステムがフロント2ウェイのとき、左右のツィーター、左右のミッドウーファーそれぞれを個別に、31バンドという細かさで調整できるのだ。

ちなみに、人間の耳が聞き取れる音は、20Hzから20kHzまでである(加齢とともに高域の可聴範囲は狭まっていく)。これは音程で言うと10オクターブ。つまり“31バンド”とは、可聴範囲の音を1/3オクターブ刻みで分割して調整しようとするものであるわけだ。

このような詳細な“イコライザー”を“カーオーディオ・プロショップ”は操れる。車内の周波数特性の乱れをしっかりと把握し、その上で特性の乱れを修正する調整を施していく。そんな芸当は、専門技術がないと到底不可能だ。

そして、リスニングポジションが片側に片寄ることについては、“タイムアライメント”という機能で対処する。当機能は、音を発するタイミングをスピーカーごとでコントロールするという機能だ。近くのスピーカーの発音タイミングを遅らせることで、あたかもすべてのスピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を作り出せる。

当然、“タイムアライメント”を運用するのにも専門知識・技術が必要だ。“カーオーディオ・プロショップ”ならば、難なくこれを操れ、最適なセッティングに仕上げてくれる。


■各スピーカーユニットの担当再生範囲を割り当てる“クロスオーバー”機能も駆使する!

“カーオーディオ・プロショップ”はさらに、“クロスオーバー”という機能も駆使する。当機能では、各スピーカーの担当再生範囲の割り振りを行う。例えば、ツィーターには4kHzより上の帯域を担当させ、ミッドウーファーにはそこから下の帯域を担当させる、というような設定を行っていく。

なお実際は、4kHzでばっさりと切り分けるわけではない。ツィーターに対しては、4kHzを境としてそこから下側の音を、例えば、1オクターブ下がっていくごとに-12dBの減衰率で絞っていくというような設定にして、ミッドウーファーに対しては、4kHzから上の音を同様の減衰率で絞っていく、というように設定する。つまり、繋ぎ目を重ねあわせるようにして帯域分割させるのだ。ゆえに“クロスオーバー”という名称となっている、というわけだ。

で、“クロスオーバー”調整を行うにあたっては、担当範囲の見極め、そして減衰率設定の見極めが難しさのポイントとなる。そしてここでは併せて、スピーカーユニットごとの音量バランスを取ることも重要な調整項目となる。

このような、まったくもって難解な“サウンドチューニング”という作業を、“カーオーディオ・プロショップ”はやってのけるのだ。

そしてセッティングが上手くいくと、先に挙げた車内ならでは“音響的な問題”が解消され、帯域バランスが整い、ステレオのメカニズムが正しく運用されることとなる。結果、運転中のその目の前にサウンドステージ(音像)がリアルに浮かび上がる。ボーカルがステージのセンターにすっくと立ち、バックのバンドマンが発する各楽器の音が、それぞれ有るべき位置から聴こえてくる。

なお、ここまでの“サウンドチューニング”が行える機器は、一部の特別な機器に限られているわけではない。AV一体型ナビでもここまでの機能が搭載されたモデルはいくつかあり、また、「パワーアンプ内蔵DSP」とカテゴライズされる、ハイエンドシステムを手軽に構築可能な機器も多種リリースされている。

このように、高度な機能を有する機器は身近な存在になってきているのだが、それを的確に操れるのは“限られた人材”のみだ。“カーオーディオ・プロショップ”はその、“限られた人材”、というわけなのだ。

かくして“カーオーディオ・プロショップ”の力を借りれば、車内の“音響的な問題”の改善ができ、音像を目の前に出現させることが可能となる。

今回はここまでとさせていただく。次回以降も“カーオーディオ・プロショップ”が頼りになる理由を詳しく解説していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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