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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! Alfa Romeo GIULIA(オーナー・飯田 亮さん) by lc sound factory 後編

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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! Alfa Romeo GIULIA(オーナー・飯田 亮さん) by lc sound factory 後編全 11 枚写真をすべて見る

純正のインテリアデザインを生かしつつ、ディナウディオのフロント3ウェイを美しくインストールした飯田さんのアルファロメオ・ジュリア。栃木県のlc sound factoryが細部まで入念な作り込みを施すことでなし得た上質なデザインは見どころ満点だ。

◆一部の純正パーツを残した上でドアのアウターバッフルをデザイン

上質な内外装を持つアルファロメオ・ジュリアならではの大人のカスタムを目指したのがこのクルマの最大の特徴。

《上質な内外装を持つアルファロメオ・ジュリアならではの大人のカスタムを目指したのがこのクルマの最大の特徴。》

コクピットにはディナウディオの3ウェイスピーカーをインストールしつつ、純正デザインは踏襲しているのも見どころ。

《コクピットにはディナウディオの3ウェイスピーカーをインストールしつつ、純正デザインは踏襲しているのも見どころ。》

合う他バッフル化されたミッドバスの取り付け。ピアノブラックのバッフル面や純正を残したシルバーリムなどのデザインが美しい。

《合う他バッフル化されたミッドバスの取り付け。ピアノブラックのバッフル面や純正を残したシルバーリムなどのデザインが美しい。》

15年以上前からディナウディオのサウンドに惚れ込んでいたオーナーの飯田さん。現在の愛車にもフロント3ウェイ+サブウーファーのすべてディナウディオのエソター2で統一したスピーカーシステムを構築した。前編では手の込んだトランクルームの作り込みを紹介したが、後編ではコクピットまわりのカスタムスタイルについて紹介していくこととしよう。

ミッドバスはドア純正位置にアウターバッフルによって取り付け、ミッドレンジはドア中央部にバッフルを新たに製作して取り付け、そして大型ツイーターはAピラーにビルトインインストールする手法。ここでのデザインテーマは“純正デザインを生かす”こと。アルファロメオ・ジュリアが持つインテリアデザインを尊重しつつ、3ウェイスピーカーを高音質に設置するのが狙い。

まず見どころなのはミッドバス。ドアにアウターバッフルを組んで取り付けられている。バッフル面は滑らかな凹凸を持ち、ピアノブラックでフィニッシュされている。インテリアの高級感とのマッチングを考えると絶好のチョイスとなった。またバッフル面と内張りとの境にシルバーのリムが装備されているが、これは純正パーツを残して、あらためてアウターバッフルのデザインと融合させているのがポイント。ここでも純正のデザインをしっかり尊重している。

◆ミッドレンジを設置したドア中央に印象的なデザインのバッフルを製作

ミッドレンジはドア中央部にビルトインされる。周囲のバッフルデザインはかなりの異形。ピアノブラック仕上げで統一感も高い。

《ミッドレンジはドア中央部にビルトインされる。周囲のバッフルデザインはかなりの異形。ピアノブラック仕上げで統一感も高い。》

各スピーカーにはバーチ材を使った取り付けを施し、スピーカー本来の能力を存分に引き出すことも忘れていない。

《各スピーカーにはバーチ材を使った取り付けを施し、スピーカー本来の能力を存分に引き出すことも忘れていない。》

ディナウディオの特徴とも言える大口径のトゥイーターはAピラーにスマートに取り付けされている。周辺処理もスマートだ。

《ディナウディオの特徴とも言える大口径のトゥイーターはAピラーにスマートに取り付けされている。周辺処理もスマートだ。》

フロント3ウェイスピーカーの取り付けで、ミッドバスのアウターバッフルと並んで見どころなのがドア中央部へのミッドレンジの取り付けスタイルだ。薄型のバッフルをワンオフして取り付けたデザインは純正然としたスマートなもの。バッフル面の外周部分はドアパーツに合わせて異形でデザインされ、かなり個性的な仕上がり。表面はピアノブラックでフィニッシュされているのもミッドバスのアウターを含めて、インテリアとの統一感を考えてのことだ。取り付け面の素材にはバーチ材を用いることでスピーカーの能力をフルに発揮させる努力も惜しまない。

さらにディナウディオ特有の大型ツイーターの処理にも注目。Aピラーを加工して埋め込んでいるだが、Aピラーのデザインとトゥイーターの形状をうまく融合させることで、コクピットの中で突出するような違和感を出さず、スマートに収めているのも見どころ。ここでも純正デザインとの融合を図っているのが見て取れる。

◆純正を尊重したデザインを施し大人のインストールを完成させる

モスコニのプロセッサーをコントロールする操作部はコンソール下部に設置。デジタル入力や純正信号のセレクターとしても活用。

《モスコニのプロセッサーをコントロールする操作部はコンソール下部に設置。デジタル入力や純正信号のセレクターとしても活用。》

主な音源にはiPoneを利用するというオーナー。USB→光デジタル変換を行うことでプロセッサーへの入力を可能にした。

《主な音源にはiPoneを利用するというオーナー。USB→光デジタル変換を行うことでプロセッサーへの入力を可能にした。》

グローブボックス奥のデッドスペースに装着されているのがオーディオテクニカのAT-HRD1。DDCとしてもDACとしても利用する。

《グローブボックス奥のデッドスペースに装着されているのがオーディオテクニカのAT-HRD1。DDCとしてもDACとしても利用する。》

ベテランならではの上質なインストールを目指したオーナーの飯田さん。自身もデザイナーだからこそデザインにはこだわった。

《ベテランならではの上質なインストールを目指したオーナーの飯田さん。自身もデザイナーだからこそデザインにはこだわった。》

普段オーナーが主に音源として用いているのはiPhoneだ。iPhoneからのUSB出力はオーディオテクニカのAT-HRD1を使ってUSB→光デジタル出力に変換され、モスコニのプロセッサーに接続するシステムを構築する。デジタル音源をハイクオリティで伝送するシステムで音質をキープしている。

さらに純正装着されているハーマンカードンのオーディオシステムからの入力もオーディオコントロールのユニットを介して切り替えて利用できるシステムを組む。これら、すべての音源はいったんモスコニのプロセッサーに入力され、センタークラスター下部に設置した操作部でセレクトできる仕組み。デザインのみならずオーディオシステムでも純正を尊重して利用できるシステムデザインにしているのもこのクルマの特徴だ。

ドアへのミッドバス、ミッドレンジのインストール、さらにはAピラーへの大型ツイーターの埋め込みをスマートにこなしたコクピットまわり。純正デザインを生かしつつ独自のインストールスタイルを作り上げているのがこのクルマの見どころとなった。“大人のエロティシズム”を感じさせるデザインを作り上げることをコンセプトにし、派手さを抑えながらも手の込んだ処理をコクピットに施した。こうして高品質で心地良い車内空間ができ上がった。

《text:土田康弘》

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