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【サウンドチューニング大辞典】第4章 お役立ち調整機能研究 その5「サブウーファー出力機能の活用法」

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もしもお使いのメインユニットに「サブウーファー出力」が備わっていたら、サブウーファーを使っていないときでもそれに付随した機能を駆使することで、ドアのスピーカーの聴こえ方を良くすることが可能となる。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオにおける「サウンドチューニング」の奥深さについて根掘り葉掘り解説している当コーナー。現在は「お役立ち調整機能研究」と題し、手軽なチューニング機能の活用術を解説している。今週は、「サブウーファー出力」の賢い使い方を紹介する。

AV一体型ナビやメインユニットの中には、「サブウーファー出力」が備わっているモデルがある。当機能が搭載されていると、サブウーファーを搭載する際に、音楽信号をフロントスピーカー用の信号とサブウーファー用の信号とに“帯域分割(クロスオーバー)”することなどが可能となる。つまり、サブウーファー用の音楽信号には“ハイカット(ローパス)”を、ドアスピーカーに送られる音楽信号には“ローカット(ハイパス)”が掛けられるようになるというわけだ。

そうすることでいくつかのメリットが得られるようになる。メリットは主に3つある。1つ目は、重低音がドアスピーカーとサブウーファーの両方から聴こえてくることを解消できること。できれば音は、ダブって聴こえてこないほうが望ましいのだ。

2つ目は、音がすっきりすること。ドアのスピーカーはそもそも重低音の再生が得意ではない。ある程度低いところまでは出せるのだが、キレイな重低音を奏でられているわけではないのだ。なので、ドアスピーカーから発せられる重低音をカットできると、ドアスピーカーの負担も減り、サウンドがクリアになる。

3つ目は、ドア内部の鉄板の共振を抑えられること。もしも、音量を上げたときにドア内部の鉄板がビビっているようなら、ドアのスピーカーに「クロスオーバー」を掛けて低音をカットすることで、ビビリ音を減少させることもできる。ドアをビビらせる犯人は低音だから、だ。

で、実は…。以上に挙げた2つ目と3つ目のメリットは、サブウーファーを導入していないときでも発揮させることが可能だ。

サブウーファーを使っていないときに重低音をカットし過ぎると音楽が味気ないものになってしまうので、その点には注意が必要だが、重低音がなくなり過ぎない範囲の中で上手く“ローカット(ハイパス)”をコントロールできれば、ドアスピーカーから発せられていた濁った重低音をカットでき、ドア内部の鉄板のビビり音を減少させることも可能となるのだ。

もしも使用中のナビやメインユニットに「サブウーファー出力」が備わっていたらしめたものだ。サブウーファーを使っていなくても、フロントスピーカーに“ローカット(ハイパス)”を掛けてみよう。ぜひお試しを。

今週は以上だ。次週も「お役立ち調整機能研究」を継続する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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