’80年代カーであるマイティボーイをベースに、オーディオをはじめ内外装、さらにはエンジンまでに手を加えたオーナーの村瀬さん。そんなクルマに対して北海道のAUDIO.VISUAL.SECURITY FISTが作り上げた絶品のカスタムインストールを紹介しよう。
◆コクピット後方にアルミを効果的に使ったオーディオボードを設置
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《軽カーのピックアップモデルという珍しいボディ形状を持つマイティボーイ。古くて新しいカスタムを目指して加工が施された。》
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《コクピット後ろにはスペースがある。ここにパワーアンプ×2台とサブウーファーをインストールするボードを設置する。》
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《中央部にはロックフォードのサブウーファーをインストール。マグネット面を魅せるデザインで立体的なボードデザインとした。》
派手すぎずなおかつ遊び心を忘れずにモディファイした大人のカスタムが施された村瀬さんのマイティボーイ。'80年代のクルマを「古くて新しい」をテーマにしてフルカスタム。今では希少となったこのベース車を使ってオーディオのインストールはもちろん、内外装のカスタム処理も含めて完成度の高いカスタムカーに仕上がった。コクピット後方のラゲッジスペースを使ってインストールされるサブウーファーとパワーアンプにまずは注目してみた。車体幅いっぱいに作り付けられたオーディオボードにはアルミパイプを使った処理が施されているのが印象的。このクルマのオーディオインストールのテーマにもなっているのが、このアルミ&パイプなのだ。インテリアの統一感やカスタムのつながりを重視して、同素材を各所に用いることでデザインの一貫性を持たせているのも見どころ。
そんなオーディオボードの中央にインストールされているのがロックフォードのサブウーファーT1D210。マグネット面を見せるインストールスタイルでメカニカルなイメージを強烈アピール。バッフル面には厚みのある独特なデザインを施し、内部に間接照明を込めてライトアップも実施。オーナーが昔からこよなく愛するロックフォードサウンドの根幹なすパワフルなユニットもである。
◆左右対称のオーディオボードにはアルミパイプを使ったデザインを施す
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《サブウーファーの両サイドにはロックフォード・パワーシリーズのパワーアンプをインストール。左右対称のデザインが美しい。》
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《パワーアンプの上部を見るとアルミパイプを使ったプロテクション&デザイン処理が光る。カスタムの統一感を引き出すワザだ。》
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《アンプラックの側面を見るとココにもアルミ素材を使ったデコレーションが施されている。カスタムテーマによる統一感はばっちり。》
キャビン後部のオーディオボードは、両サイドにロックフォードのパワーアンプをインストールする左右対称のデザインを採用。車体の左サイドにはT1500-1dB、右サイドにはT600-4をインストール。レッドのレザーでフィニッシュされたボードに埋め込まれた2台のパワーアンプは、間接照明で周囲のフォルムを浮かび上がらせる演出が加えられている。さらにアンプの上部には2本のアルミパイプを使ったプロテクションを施しているのも特徴。このクルマのカスタムテーマとなっているアルミ&パイプ使いをここでもしっかり踏襲。マテリアルの統一感でインテリアデザインに一貫性を持たせている。単にパワーアンプを埋め込み取り付けするだけではなく、テーマに沿ったカスタムでワンステージ上のデザインを作っている。
さらにオーディオボードの下部にはパンチカーペットを使った仕上げを施し、インテリアとの融合を図っているが、ここにもアルミのプレートを使うことでアクセントとしている。普段は見えない部分にまで気を配ったカスタム処理で、インテリアの完成度をアップさせた。フロアにはシガソケットを追加するなど、実用面にも配慮した加工が施されている。
◆スリット状の加工を加えるなど細部にまで変化に富んだデザインを込める
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《後方のウォール面にはメッシュ素材とエンブレムを使ったデザイン処理を加え、平面なりなりがちなボードに変化を付けている。》
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《シーリングは直に生地を貼り付ける手法で張り替えられている。当時のクルマの構造を知り尽くしたインストーラーのアイデアだ。》
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《エンジンにはハイパワーなアルトワークスのユニットがスワップされている。カスタムのみならず走りも超一流に仕上げた。》
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《エクステリアにも気を配る。ベッド部分にはカバー&ウイングを施すなど、マイティボーイ西かできない外装カスタムを施す。》
オーディオボードの細部の作りを見ると細かな造形が施されているのも見て取れる。一枚一枚のボードには平面部分はほとんど無く、各部にスリット形状の加工が施されているのがわかる。広い平面による単調なデザインとしない工夫のひとつだ。さらに背面のウォール面には別パネルを使って造形を施す。ここにメッシュ素材とショップロゴを入れたエンブレムをインストールすることでデザインに変化を持たせているのもこだわりだ。インテリアはレッドで統一して張り替えを施す。シーリングは天井パネルに対して直に人工スエードを貼り付ける仕上げを施す。
オーディオインストールで見どころ満載のマイティボーイだが、実はさまざまな部分のカスタムにも力が入っている。そのひとつがエンジンスワップだ。ハイパワーなアルトワークスのエンジンをスワップし走りもパワフルそのもの。さらにマイティボーイの特徴であるリアのベッド部分にキャノピー&ウイングを設置。ライトウェイト&スポーティな外装をより一層スタイリッシュに仕上げる。
後編ではワンオフしたダッシュまわりや、キックへとインストールしたミッドバスなど手の込んだ加工を連発するコクピットまわりのカスタム処理を一気に紹介していくこととしよう。