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【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part1 ドアスピーカー編 その2「足場を固める必要ベシ!」

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カロッツェリアから発売されている『インナーバッフル』。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオ製品は、取り付けて初めて音が出せる状態になる。そして、取り付け作業にはコツやセオリーがあり、それらが正しく実践されないと仕上がりの音の良し悪しに影響する。当コーナーでは、そのコツやセオリーの中身を1つ1つ解説していく。

そうすることで、カーオーディオの奥深さ・面白さを伝えていこうと考えている。

まずは、ドアスピーカーの取り付けに関するあれこれから紹介していく。前回は、ドアスピーカーを取り付ける作業はすなわち、“スピーカーを作る作業である”と説明した。今回からは、その具体的なメニューを解説していこうと思う。

最初に、ドアにスピーカーを取り付ける際には“足場”となるパーツが必要であることを、紹介していく。

ところで、市販スピーカーを購入してそれをドアに取り付けようとするとき、絶対にやってはいけないことがある。それは、スピーカーユニットをドアの鉄板に直付けすること、である。

そもそも、ドアの鉄板に開いているネジ穴と、スピーカーのフレームに開いているネジ穴の位置が合わないことも多く、直に取り付けることが不可能なケースは少なくないが、ネジ穴の位置が合致したとしても、これは絶対にNGだ。

理由は主に3つある。1つは「ドアの鉄板は案外柔らかく、スピーカーが踏ん張れないから」。2つ目は、「スピーカーの振動板が動くときの振動が鉄板にダイレクトに伝わってしまうから」。3つ目は、「スピーカーを立ち上げたいから」。内側の鉄板と奥側の鉄板とのクリアランスには限りがある。窓ガラスが下がってきたときスピーカーと窓ガラスが当たらないように、スピーカーを立ち上げる必要があるのだ。

であるので、ドアにスピーカーを取り付ける際には必ず、何らかの“取り付けスペーサー”が必要となる。

なお、簡単取り付けをうたう市販スピーカーの中には、取り付け用スペーサーが同梱されている場合がある。しかしながら、廉価な製品に同梱されているそれは、簡易的な仕様になっていることが多い。なので、取り付け用スペーサーが同梱されている場合でも、何らかの取り付けスペーサーを用意したいところではある。

ちなみに、ドアスピーカーを取り付けるためのスペーサーは別名、『インナーバッフル』と呼ばれている。

『インナーバッフル』は市販品でもさまざまなモデルが用意されている。それらを使うのも1つの手だ。しかしカーオーディオ・プロショップでは、それをワンオフする場合が多い。そうしたほうが、より高機能な『インナーバッフル』とすることができるからだ。

今回はここまでとさせていただく。次回も、『インナーバッフル』についての解説を続行する。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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