メルセデスの新型フラッグシップ・サルーン『AMG GT』4ドア市販型プロトタイプが、厳冬のスカンジナビアに現れた。一見これまでの開発車両と同じだが、そこにはエントリーモデルのヒントが見えた。
捉えたプロトタイプをよく見ると、小型円形のクワッドエキゾーストパイプが装着されている。AMGモデルのフラッグシップには、大型スクエア型が装着されるはずなので、小排気量モデルと考えられる。
これまでエントリーモデルには、『AMG E63』から流用される4リットルV型8気筒ガソリンエンジンが搭載されると予想されていたが、直列6気筒+電気モーターの「EQパワー+」が搭載され、最高出力は400ps程度を発揮する可能性があるとのレポートが届いた。
またハイエンドモデルは、4リットルV型8気筒ツインターボエンジンに「EQパワー+」を組み合わせたハイブリッドで、最高出力は800psと噂されている。0-100km/h加速は2.8秒で駆け抜け、電気のみ走行の航続距離は31マイル(49.6km)という最新情報も入手した。
この「AMG GT」4ドア版の正式名称は未だ確認出来ていないが、2017年3月のジュネーブモーターショーで公開された『AMG GTコンセプト』の意匠を継承するラグジュアリーな4ドアクーペで、ポルシェ『パナメーラ』、BMW『6シリーズグランクーペ』、アウディ『S7/RS7』らをターゲットとしている。
市販型のワールドプレミアは、2018年3月のジュネーブモーターショーと見られている。
《text:子俣有司@Spyder7》