普段使いを考慮しつつド派手できらびやかな内装を作るという相反するニーズを、あるアイデアで実現した吉田さんのヴェルファイア。北海道のZEPTがインストールしたセカンドシートまわりのデザイン&イルミ処理は絶品。車内に溢れる光の洪水に圧倒される。
◆脱着式のLEDホールを使ったアイデア満載のリアスペース
《エアロパーツやグラフィック、ヘッドライトまわりのイルミ処理などのカスタムを施した外装もアピール度満点の仕上がり。》
《LEDホールを設置したセカンドシートのフロアスペース。脱着可能なパーツだとは思えないフィット感で後席を華やかに彩っている。》
《コンソールの後端部分にサブウーファーを、両サイドのシート背面にパワーアンプをインストールした左右対称のインストール。》
ラゲッジや後席まわりを犠牲にすること無く、最大限のドレスアップ内装を作ることがテーマになったヴェルファイア。そこでオーナーが着目したのがセカンドシートスペースだった。フロントシート背面のデッドスペースを使ったアンプラック、さらにはセンターコンソール後端にサブウーファーのエンクロージャーを設置して、後席のサウンドクオリティ&デザイン性を一気に高めている。そんなセカンドシートまわりのカスタムで、注目のアイデアとなったのがフロアに設置したLEDホールだ。外装にもヘッドライトやバンパー部分などに手の込んだイルミカスタムを施すこのクルマ、内装でもコクピットやシーリングといった各部にイルミカスタムを投入したのが特徴でもある。中でもセカンドシートの足もとスペースにはフロア全面を使ったLEDホールを設置。マルチカラーで変化するイルミカラーや、無限デザインのLEDレイアウトなど、見るものを圧倒するデザインが絶品だ。
そして、このLEDホール実は脱着式なのが驚き。普段使いの際にはパネル状の別体パーツとして作られているLEDホールは簡単に取り外せて、後席への乗車も行えるようにしている。一方、イベントに出かける際にはLEDホールを設置して内装を一気にショーアップ、ドアオープン時には内外装のイルミとの統一感も引き出す、独自のアイデアが光るカスタムパーツだ。
◆ウーファー&アンプの設置でサウンド面でも大幅レベルアップ
《センターコンソールを後方に延長して設置したキッカーのサブウーファー・L7。グリルの内部にはイルミ処理を施しショーアップ。》
《フロントシートの背面下部にボードを設置してサーウィンベガの小型アンプであるB50シリーズをインストール。》
《パワーアンプの周囲のグリル部はシルバーカーボンで処理、アクリルを使った設置パネルなど手の込んだカスタム処理を施した。》
コクピットからセカンドシートへと伸びるセンターコンソールの後端部分にはキッカーのL7をインストール。キッカー純正グリルの内側にはこれまたイルミ処理を施し、コーン面をさまざまなカラーに浮かび上がらせる。この光の演出も独特のムードを作っている。サウンド面の強化に加えて後席まわりのデザインを決定付けるインパクト最強のインストールとした。さらに、運転席/助手席の各フロントシート背面部分にはアンプラックを設けて、サーウィンベガの小型Dクラスパワーアンプ・B50シリーズをインストールする。グリル部にはシルバーカーボンを使った処理を施しアンプのフェイスパネルを見せるデザイン。さらにアンプを囲むようにアクリルを使ったカバーを施す。通常はデッドスペースになりがちなこのスペースをうまく使ったカスタムインストールはアピール度も満点だ。
フロアに設置したLEDホールに加え、サブウーファー、パワーアンプといずれもイルミによるドレスアップ効果を狙い、後席全体を光のコーディネートでショーアップしているのもこのクルマならではのカスタムスタイルと言えるだろう。
◆シーリングからシートまでトータルカスタムで内装のレベルを高める
《シートや天井、ドアトリムなどはインテリアのイメージカラーとなっているブルー×ブラックで統一されている。》
《天井は中央部をブラックで張り替え、両サイドをブルーとするツートーン処理。インテリアのカスタムレベルを高めるポイントだ。》
《間接照明を使ったサイドウォール~天井まわりの処理もこのクルマの見どころ。そこかしこのイルミ処理が効果的に決まる。》
オーディオ以外の部分でもこのクルマはカスタムのクオリティが高い。シーリングはインテリアのイメージカラーとなっているブルーとブラックで張り替え。前後に貫くセンター部のブラックレザーと、両サイドのブルーレザーのコントラストも鮮やかだ。さらにシーリングの両サイドにあるスリット部にはイルミを仕込みレザーに反射する間接照明を演出しているのも効果満点。さらにインテリアのトータルコーディネートも万全。シーリングやドアトリムなどに加えて、すべてのシートはブルーとブラックの表皮で処理されている。シートバックのブラック部分にはブルーのステッチを施すなど、徹底してブルー×ブラックのイメージカラーを投入した。
ド派手なイルミカスタムを施したセカンドシートまわりに加えて、隅々にまでカスタムを施したキャビン。普段使いを考えつつ、イベントでも十分に目立つカスタム内装を作り上げた。次回はさらにカスタムレベルを高めるフロントまわりのインストールについて紹介して行くのでこうご期待。