アクセスランキング

【CAOTY 2017】2017年のカーオーディオ市場で人気を集めた製品は、どれ!?

カーオーディオカーオーディオ特集記事

【CAOTY 2017】2017年のカーオーディオ市場で人気を集めた製品は、どれ!?全 9 枚写真をすべて見る

「ロックフォード・フォズゲート」や「グラウンドゼロ」等々の、欧米の人気カーオーデイオブランドの数々をディストリビュートしているイース・コーポレーションが、年末恒例の『CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー)2017』を発表した。

これは、同社取り扱い製品の、2016年12月から2017年11月までの1年間の販売実数によって算出される、リアルな売り上げランキングである。部門数は計『26』。取り扱いブランド数、アイテム数ともに国内“No.1” を誇る同社だからこその、一大カーオーディオ製品ランキングとなっている。

本サイトでは今週から約ひと月間にわたり、当ランキング結果を見ながら、現在のカーオーディオ市場のトレンドまでをも分析していく週刊特集をお届けする。これからカーオーディオを始めようとしている方や、今後システムをバージョンアップさせたいと考えている方は、当記事にぜひご注目いただきたい。製品選びのヒントが見つかるはずだ。

【CAOTY(カーオーディオ・オブ・ザ・イヤー) 2017】
http://www.escorp.jp/special/caoty2017

スピーカーの最廉価部門は、“コアキシャル”タイプで構成。強さを見せたのは…。


ロックフォード・フォズゲート R165X3

今週は、計9部門あるスピーカー部門の中から4部門をクローズアップする。その4分門とは以下の4つだ(【CAOTY 2017】の分門はすべて、税込価格で分類されている)。

01.スピーカー2万円未満部門
02.スピーカー2万円以上3万円未満部門
03.スピーカー3万円以上4万円未満部門
04.スピーカー4万円以上6万円未満部門

まずは、『01.スピーカー2万円未満部門』からランキングを分析しいこう。

なお当部門は、ランクインしている製品すべてが“コアキシャル”タイプとなっている。国産スピーカーにおいてはこの価格帯の製品にも“セパレート”タイプが存在しているのだが、インポートスピーカーにおいては、圧倒的に“コアキシャル”タイプが多いのだ。

で、ランキングの詳細を見てみると…。

当部門では特に、「ロックフォード・フォズゲート」が強さを発揮している。3位までを独占し、かつ1位と 2位の製品はともに、5年連続でそのポジションをキープ。「ロックフォード・フォズゲート」はアメリカン・カーオーディオ・ブランドの代名詞の1つであるが、日本においても根強い人気を誇り、その勢いは年月を経ても衰えがない。

グラウンドゼロ GZIF 6501FX

対して、その牙城を切り崩そうと健闘したのが「グラウンドゼロ」だ。4位、7位、8位にランクインした。

しかしながら、当部門のそれ以外のすべては「ロックフォード・フォズゲート」の製品だ。この価格帯の“コアキシャル”タイプを擁しているブランドは少なめではあるものの、他がないわけではない。にも関わらず、「ロックフォード・フォズゲート」と「グラウンドゼロ」だけでランキングが構成されているのは興味深い。

「ロックフォード・フォズゲート」だけは、“コアキシャルタイプ”の売れ行きが堅調。


ロックフォード・フォズゲート R1675-S

それに続く『02.スピーカー2万円以上3万円未満部門』では、“セパレート2ウェイ”スピーカーが多くランクインしてくる。

しかしながら「ロックフォード・フォズゲート」だけは、“コアキシャル”タイプの人気が堅調だ。1位に輝いた『R1675-S』こそ“セパレート2ウェイ”であるが、2位、3位、4位に続いたのはともに、同社の“コアキシャル”スピーカーだ。

『01.スピーカー2万円未満部門』においても「ロックフォード・フォズゲート」の製品ばかりだったわけで、“コアキシャル”市場は、「ロックフォード・フォズゲート」の独壇場となっている感が強い。

ところで、【CAOTY 2016】の同部門で第2位にランクしていた「グラウンドゼロ」の『GZRC 165FXll』は、今ランキングでは第7位までランクを落としている。これはモデルチェンジにより終売となったからだ。さらにはこれに変わる機種が価格のアヤで他部門に移った。見かけ上「グラウンドゼロ」が人気を落としている格好になっているが、実際はそうではないのでご注意を。

他で注目したいのは、第10位から第5位までに順位を上げた「ミューディメンション」の『OTO-Comp6.0』。同ブランドはイース・コーポレーションのオリジナルブランドであり、コスパの高さを信条として一定の評価を得ているが、ここにきてその良さがさらに浸透してきているようだ。

ミューディメンション OTO-Comp6.0

“エントリーグレード”とは言いつつも、本格機が揃う、充実のクラス。


ロックフォード・フォズゲート P1675-S

続いて、『03.スピーカー3万円以上4万円未満部門』を見ていこう。

当部門は、2017年になって新発売された新製品が多めで、ランキングの変化が比較的に多かったのだが…。

しかしながら第1位は不動だった。「ロックフォード・フォズゲート」の『P1675-S』がなんと、堂々6年連続で栄冠に輝いている。【CAOTY】がスタートしてから1度もその座を明け渡したことがない、というわけだ。実力なくしてこの結果はありえない。この価格帯で安心して使えるスピーカーを探しているのなら、当機もチェックしておいたほうが良さそうだ。

そしてそれに続いての2位に食い込んだのは、「グラウンドゼロ」の新製品、『GZIC 650FX』。なお当機は、発売開始が2017年の4月。【CAOTY 2017】の集計期間は12月からであるので、約4か月(年の1/3)をロスしながらの第2位は立派だ。

ちなみにその他の新製品とは、7位に入った「JLオーディオ」の『C1-650』と、9位に入った「グラウンドゼロ」の『GZRC 130AL-IV』。前者は発売時期が2017年の9月。こちらに至っては集計対象期間が3か月弱だけだったわけで、第7位は大健闘と言っていい。後者については、そもそも数多く買われるタイプではない13cmモデル。こちらも立派な順位と言える。

また、昨年の終盤に登場し【CAOTY 2016】では第9位に滑り込んだ「ヴァイブ・オーディオ」の『BLACKAIR6C-V6B』が、今回は順当に順位を伸ばして第6位にランクイン。同ブランドも着実にファンを拡大していることを伺い知れる。

ヴァイブ・オーディオ BLACKAIR6C-V6B

『04.スピーカー4万円以上6万円未満部門』は、顔ぶれが多彩なことも見どころの1つ。


MTXオーディオ IP463

次いで『04.スピーカー4万円以上6万円未満部門』を見ていこう。当部門では、上位に変化が起きている。

第1位に輝いたのは、昨年の2位に位置していた「MTXオーディオ」の『IP432』だ。当機は唯一無二の特長を持った、いわば“異端児”とも言えるスピーカーであるが、良さが確実にユーザーに評価されている、というわけだ。その特長というのは、ミッドレンジとツィーターをペアリングさせたSEE(サウンド・エンハンスメント・エンクロージャー)と、16.5cmのミッドウーファーがセットになった“3ウェイ”であること。“3ウェイ”の利点を手軽に味わいたいと考えたら、当機は絶好の狙い目となる。

そして僅かの差で2位となったのが「グラウンドゼロ」の『GZRC 165AL-IV』。当機は4月にリリースされた新製品だ。他の人気ブランドの実力機を蹴落として、価値ある第2位に輝いた。しかしながら、約4か月の対象期間の短さが響き、あと一歩が及ばなかった…。

その他については小幅な動きにとどまっているが、注目したいのは、第6位に入った「レインボウ」の『SL-C6.2』。デリバリー開始2年目となり、じわりと順位を上げてきた。日本への再上陸を果たして間のない同ブランドだが、地道に愛用者を増やしているようだ。2018年も引き続き、同ブランドの動向にも注目したい。

グラウンドゼロ GZRC 165AL-IV

ちなみに当部門では、他の部門で圧倒的な人気を示している「ロックフォード・フォズゲート」の製品のランクインが1アイテムだけとなっている。当部門は、同社の製品においての“谷間”のクラスとなっているのだ。結果、さまざまなブランドがランキングに登場し、バラエティが豊かだ。そのあたりも当部門の見どころと言っていい。

さて、今回はここまでとさせていただく。続きは新年に入ってから、スピーカーの他の部門、そしてパワーアンプ編とお届けしていく予定だ。

次に手にすべき製品について、あれやこれやと悩んでいる方は、【CAOTY 2017】をぜひとも参考にしていただきたい。人気の動向を知ることで、新しい発見もあるはずだ。

《text:太田祥三》

編集部ピックアップ

TOP