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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! TOYOTA PRIUS(オーナー・袖山昭之さん) by Garage A 後編

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カスタム・オーディオマシン SpecialFeature!! TOYOTA PRIUS(オーナー・袖山昭之さん) by Garage A 後編全 10 枚写真をすべて見る

アクリルと人工スエードを大胆に使ったラゲッジカスタムを施した袖山さんのプリウス。インストールを手がけた群馬県のGarage Aはフロントステージにも人工スエードを使いインテリアの統一感を引き出す。フロントステージの作りとその狙いを紹介しよう。

◆アウターバッフル化でキレ&パワー感を両立

プリウスに目標とするクルマのシステムやカスタムスタイルのテイストを取り入れ、自分流のクルマに仕上げ続けている。

《プリウスに目標とするクルマのシステムやカスタムスタイルのテイストを取り入れ、自分流のクルマに仕上げ続けている。》

要所にパープル色を使ったコクピットは落ち着いたデザインながらカスタム色を強く感じさせる処理となった。

《要所にパープル色を使ったコクピットは落ち着いたデザインながらカスタム色を強く感じさせる処理となった。》

アウターバッフルで組まれたグラウンドゼロのミッドバス・GZPK16SQ。パープルのバッフル面が美しく決まる。

《アウターバッフルで組まれたグラウンドゼロのミッドバス・GZPK16SQ。パープルのバッフル面が美しく決まる。》

キレとパワーあるサウンドを狙ったという袖山さんのプリウス。そもそものきっかけはGarage Aがインストールして、各地のイベント出場も数多くこなす有名車であるタントのサウンド&インストールに影響を受けて「タントのイメージでインストールして欲しい」とオーダーしたという。

狙ったサウンドの方向性を実現するために、オーナーがフロントスピーカーとしてチョイスしたのはグラウンドゼロのトゥイーター・GZPT28SXとミッドバス・GZPK16SQの2ウェイ。グラウンドゼロの持つサウンドを徹底して引き出すことがフロントステージ製作の最大のテーマとなった。ヘビーローテーションで聴きまくっている大好きな安室奈美恵を心地良く鳴らし切る仕様を作り上げた。

インストールで一つ目のこだわりはドア加工。グラウンドゼロのミッドバスはドアにアウターバッフルで設置される。アウターバッフル形状もかなりこだわった作りで、音の抜けはもちろんだが周辺ドアパネルの影響なども考慮。中低域を一切スポイルすること無くリスナーに情報量豊かなまま届けるという狙い通りの仕上がり。入魂のバッフル構造&形状を作り上げた。

◆テーマカラーを要所に用いインテリアの統一感を引き出す

Aピラーの三角窓部分の下部にビルトインされているグラウンドゼロのトゥイーター。角度付けなどの自由度も高い取り付け位置だ。

《Aピラーの三角窓部分の下部にビルトインされているグラウンドゼロのトゥイーター。角度付けなどの自由度も高い取り付け位置だ。》

ドア上部にもテーマカラーとなっているパープルの人工スエードを使った張り替え処理を施す。部分的な色使いがセンスを感じさせる。

《ドア上部にもテーマカラーとなっているパープルの人工スエードを使った張り替え処理を施す。部分的な色使いがセンスを感じさせる。》

ミッドバスにはLEDを用いたイルミ効果も投入される。ホワイトの振動板ならではの発光が見られるのもこのスピーカーならでは。

《ミッドバスにはLEDを用いたイルミ効果も投入される。ホワイトの振動板ならではの発光が見られるのもこのスピーカーならでは。》

デザイン面でもフロントスピーカー周辺のインストールには徹底的にこだわっている。先に紹介したドアへのミッドバス取り付けはアウターバッフル化。スピーカー周辺にはパープルの人工スエードでフィニッシュしたパネルを設置。グラウンドゼロのミッドバスが持つホワイトの振動板とのコントラスを一層強調している。また、スピーカー周辺にLEDをビルトインし振動板を強力に照らし出すイルミ効果も引き出した。

ドアは部分的にパープルの人工スエードを使った張り替え処理を施し、ドアパネル全体のイメージを一変。このクルマのテーマとなったカラーリングでフロントドアを彩ることでも統一感を出す。要所要所にテーマカラーを使うというセンスもこのクルマらしいやり過ぎないカスタムを感じさせる上品さだ。

トゥイーターの取り付けはAピラーへのビルトインだ。写真を見るとわかる通り、三角窓側にわずかに盛り上げる形状でトゥイーターの取り付けスペースを設置。取り付け位置としての自由度を上げることで調整の範囲を広げているのが見て取れる。周辺の反射に影響を受けにくく、リスナーにより多くの直接音を届けるように角度や位置を決定している。確かな定位や情報量をスポイルしない高域特性を引き出しているのは、このようなトゥイーター取り付けがあるからこそなのだ。

◆DAPとサウンドナビをシーンに合わせて使い分ける

ヘッドユニットにはダイヤトーンサウンドナビを用いる。普段使いしているiPod touchをミラーリングして画面表示して利用。

《ヘッドユニットにはダイヤトーンサウンドナビを用いる。普段使いしているiPod touchをミラーリングして画面表示して利用。》

普段のドライブで聴く音源の多くはiPod touchに収録している。普段使いも便利で手軽に好きな音楽を聴く環境を作る。

《普段のドライブで聴く音源の多くはiPod touchに収録している。普段使いも便利で手軽に好きな音楽を聴く環境を作る。》

シートの下にはサブウーファー用のパワーアンプとしてJLオーディオのXD300/1V2をインストールしている。

《シートの下にはサブウーファー用のパワーアンプとしてJLオーディオのXD300/1V2をインストールしている。》

このシステムの主な音源に用いるのはiPod touchとダイヤトーン・サウンドナビNR-MZ80PREMIだ。普段使いには手軽なiPod touchを用いることが多いというオーナー。サウンドナビと接続しミラーリングして画面を表示させる使い方もお気に入り。シフトレバー周辺にホルダーで設置したiPod touchで十分な操作性も確保している。

もちろんダイヤトーン・サウンドナビを音源として用いるケースもしっかり使い分けている。高音質で楽しみたい、ここぞというタイミングにはサウンドナビをプレイヤーとして用いることが多い。ショップで製作したクルマを聴いて決めたグラウンドゼロのスピーカーのパフォーマンスをフルに発揮する、高音質を引き出すことができるシステムだ。

箱載せスタイルから徐々に進化を続けてきたオーナーとプリウス。今ではインストールのレベルに加え、サウンドのクオリティも一気に上がりレベルの高いカスタムオーディオに仕上がった。目標とするクルマのサウンドやインストールに強く影響を受けつつ、自分流のカスタムを施してきたスタイルがついに完成形の領域に入った。

《text:土田康弘》

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