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ビギナー必見! イース・コーポレーションが提案する『レコメンド・プラン』のバリューを徹底解析!

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ロックフォード・フォズゲート『R1675-S』全 9 枚写真をすべて見る

「ロックフォード・フォズゲート」をはじめとする海外人気カーオーディオブランドの製品を幅広くディストリビュートしているイース・コーポレーションが今、ビギナーに向けて『カーオーディオおすすめプラン』を発表し、これを強くプッシュしている。

プランは4カテゴリーに及び、各カテゴリーごとで主要ブランドからいくつかの製品がリストアップされているのだが…。さて、各プランはそれぞれ何を目指し、各製品はそれぞれ何故にチョイスされたのか。それについての徹底解析を、今回から3週にわたってお届けしていく。

カーオーディオに興味を持ちつつも、何から手を付ければいいのかわからない、と思っていた貴方は、当特集を要熟読!

「スピーカー交換」が有効である理由とは…。


まず今回は、『スピーカープラン』について考察していく。

ところで当プランは、カーオーディオの“はじめの1歩”として、もっともスタンダードなアプローチだ。何故にこれがスタンダードなのかというと、その理由はズバリ、「得られる効果が大きいから」、である。

純正スピーカーに対しては、とかく以下のような不満の声が聞かれがちだが、スピーカー交換をすることで、それらを解消できる可能性がぐっと高まる。「音量を上げると音が割れる」、「音がこもる」、「生々しさが足りない」「低音が足りない」、「高音がモコモコしている」、こういった不満のほとんどは、大なり小なり純正スピーカーの能力不足が原因の1つとなっているので、音の出口となる「スピーカー」のクオリティを上げられれば、状況を改善させることが可能となるのだ。

ちなみにいうと、純正スピーカーに多くを期待しづらい傾向は、ここにきてさらに強まりつつある。理由は主に2つある。1つは「燃費性能が追求されているから」だ。それを達成するためには、走行性能や安全性に関係の薄い部分の軽量化が必要となる。スピーカーもしかりだ。純正スピーカーはますます軽くなる傾向にある。しかし、一般的にスピーカーは、軽くなるほどに性能が落ちがちだ。高級品になるほどフレームや磁気回路は重くなる。それらが軽いと、スピーカーは良い仕事がしにくくなるのだ。

2つ目の理由は、「コスト削減が推し進められているから」だ。これに関しても、走行性能と安全性に関係が薄い部分から手が付けられているようだ。スピーカーに優先的にコストがかけられるはずもなく、スピーカーは貧弱になりがちなのだ。

これらを背景に、スピーカーを換える意味は、年を追うごとに高まりつつある。だからこそイース・コーポレーションも、今回の『おすすめプラン』の中心に、『スピーカープラン』を持ってきた、というわけなのだ。

2万円台であっても、純正スピーカーとの性能差は歴然…。


続いては、『スピーカープラン』の中身の検証に入っていく。当プランでは、以下の8製品がおすすめされている。それぞれのおすすめポイントを、的を絞って解説していこう。まずは2万円台の「エントリーモデル」3機種から、その特長を解析していく。

01_ロックフォード・フォズゲート『R1675-S』(税抜価格:2万円)

ロックフォード・フォズゲート『R1675-S』

02_μディメンション『OTO-Comp6.0』(税抜価格:2万6000円)

μディメンション『OTO-Comp6.0』

03_グラウンドゼロ『GZIC 650FX』(税抜価格:2万8000円)

グラウンドゼロ『GZIC 650FX』

例え2万円台であっても、純正スピーカーとの性能差は歴然としている。掛けられているコストが大きく違うからだ。そして上記の3モデルは特に、お手軽モデルの中でも評価の高い品々だ。安心して使える名機ばかり、というわけだ。

なお、01の『R1675-S』と03の『GZIC 650FX』は、「取り付け性の高さ」も特長の1つ。これらを選ぶと、比較的に取付工賃を抑えられる可能性も高くなる。音楽信号を帯域分割する(信号をツィーターとミッドウーファーに振り分ける)“パッシブクロスオーバーネットワーク”が合理化されていて、さらにはミッドウーファーの取り付け奥行き寸法も短い。多くの車種において、スムーズに取り付け可能だ。

対して02の『OTO-Comp6.0』は、廉価ながらも“本格仕様”であることを特長としている。特に取り付け性が高められてはいないかわりに、“パッシブクロスオーバーネットワーク”が高機能であったり、より“本格派”な使い心地が得られる仕様となっているのだ。リーズナブルであっても手応えある製品がいいと思ったら、当機は候補の上位に入ってくるだろう。

“楕円”タイプから“3ウェイ”まで、優良スピーカーを多彩にレコメンド。


お次は、3万円台の製品について見ていこう。おすすめされているのは、以下の2機種だ。

04_Jlオーディオ『C1-690』(税抜価格:3万3000円)

Jlオーディオ『C1-690』

05_グラウンドゼロ『GZRC 165AL-IV』(税抜価格:3万8000円)

グラウンドゼロ『GZRC 165AL-IV』

2万円台の製品でも純正スピーカーとの性能差は大きいわけだが、3万円台ともなると、その差はさらにぐっと広がる。例えば、2万円の製品と3万8000円の製品とでは、その価格差は2倍近く。これだけ上昇率が高くなれば、音の違いも推して知るべしだ。

ところで、04の『C1-690』は、今回おすすめされている製品の中で唯一、ミッドウーファーが“楕円”タイプとなっている。国産車の人気車種の中には、純正スピーカーに“楕円”タイプが採用されているものがいくつかある。それらの車種では、交換するスピーカーも“楕円”でなければいけない、という理由はないが、“楕円”タイプは振動板の面積が大きくなるので、低音再生は比較的に得意。純正スピーカーが“楕円”タイプでかつ、低音に重きを置きたいと考えるならば、『C1-690』は狙い目だ。

そして「おすすめスピーカー」はあと3モデルある。

06_MTXオーディオ『IP463』(税抜価格:5万5000円)

MTXオーディオ『IP463』

07_ロックフォード・フォズゲート『T1675-S』(税抜価格:5万8000円)

ロックフォード・フォズゲート『T1675-S』

08_グラウンドゼロ『GZUC 650SQX』(税抜価格:6万6000円)

グラウンドゼロ『GZUC 650SQX』

この価格帯までが一般的には“エントリースピーカー”と捉えられているのだが、最エントリーグレードのスピーカーとは、完全に“別モノ”と言っていい。場合によっては価格上昇率が3倍にも上るわけだから、それもそのはずだ。

例えば07の『T1675-S』などは、同社のラインナップ中の最上位グレード、『パワーシリーズ』に含まれるモデルである。同シリーズに属していることはダテではなく、価格的にはエントリーグレードに収まっているものの、サウンドには上位機種の香りが漂う。

08の『GZUC 650SQX』においても、製品名に“SQ(サウンド・クオリティ)”と入れられているとおり、音質性能に覚えのある製品となっている。

初めてのスピーカー交換といえど、より良いものを装着したいとなれば、このクラスがおすすめだ。ここまで手を伸ばせば長きに渡って使っていける。

ところで、今回の「おすすめスピーカー」の中には1つだけ“変わり種”が混ざっている。それは、06の『IP463』。当機は唯一の“3ウェイ”モデルなのだ。

“3ウェイ”は“2ウェイ”に対して、音的な部分で多々メリットがあると言われている。しかし、ハードルが高いことがデメリット。製品代も高くなり、取り付けやサウンドチューニングの難易度も上昇するのだ。

ところが当機は、ツィーターとスコーカーが特製の“エンクロージャー”に収められているので、取り付けが簡単。そして製品代もエントリースピーカーの水準に収まっている。当機ならば手軽に“3ウェイ”のメリットを享受できる。

今回の解説は以上で終了だ。愛車のサウンドに不満を抱いているならば、ぜひとも「スピーカー交換」のご検討を。そしてここで紹介した8モデルがあることを、くれぐれもお忘れなきように。

《text:太田祥三》

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