BMWのミドルクラス・クロスオーバーSUV、『X5』次期型の最新プロトタイプを捉えた。米サウスカロライナ州のスパータンバーグ工場から出てきた、カモフラージュの薄い状態を捉えた決定的瞬間だ。
これまでの重いカモフラージュから一転したその姿からは、迫力ある新デザインのフロントマスクが見えてきた。『X2』に似た新形状のヘッドライトには、BMW最新の六角ヘキサゴンLEDが光り、上下に伸びた大型キドニーグリル、分割されていなワイドエアインテークやコンパクトになったテールライトも確認出来る。
さらに、スポーティなツートンホイール、ブルーのブレーキキャリパー、大径ツインエキゾーストパイプなどから、この開発車両が「Mパフォーマンス」モデルであることも見て取れる。
次期型では、新型『5シリーズ』、『7シリーズ』から流用される「CLAR」(クラスタアーキテクチャ)を採用し、剛性をアップ。250kgから300kgもの軽量化を図るとも予想されており、実現すればかなりのパフォーマンス向上となるはずだ。
パワートレインは、最高出力251ps、最大トルク350Nmを発揮する2リットル直列4気筒ツインターボエンジン、最高出力335ps、最大トルク450Nmを発揮する3リットル直列6気筒ツインターボエンジンや、ハイブリッドをラインアップ。頂点には、最高出力600ps、最大トルク800Nm以上を発揮する4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジン搭載の『X5 M』が君臨する。
ワールドプレミアは、2018年9月が有力だ。
《text:子俣有司@Spyder7》