土方 久明のcarハイレゾ最前線 vol.5【Lotoo「PAW Pico JP Edition」】 | Push on! Mycar-life

土方 久明のcarハイレゾ最前線 vol.5【Lotoo「PAW Pico JP Edition」】

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土方 久明のcarハイレゾ最前線 vol.5【Lotoo「PAW Pico JP Edition」】
土方 久明のcarハイレゾ最前線 vol.5【Lotoo「PAW Pico JP Edition」】 全 11 枚 拡大写真
ハイレゾ対応のデジタルミュージックプレーヤー(DAP)やスマートフォンの注目機種を紹介し、レスポンスらしくカー用途で利用した時の面白さや可能性を紹介する本コーナー。

今回フィーチャーするのは、スマートフォンから操作できる“世界最小”DSD対応プレーヤー、Lotoo「PAW Pico JP Edition」だ。まずは、そのサイズと重量に注目したい。筆者の車で撮影した画像をご覧いただくと、PAW Picoがいかにコンパクトかわかるだろう。幅は46ミリ、重量はなんと26gしかない。これは単3電池1個分の重さである。

そして、軽量コンパクトなだけでなく、他にも優れた特徴がある。例えば本体ボタンでの操作の他に、専用アプリを使ってスマホからも楽曲再生/停止などのコントロールが出来るのだ。iPhone用の操作アプリが先行して用意されていて、Androidアプリも年内にリリース予定である。(なお、Bluetoothによる無線音声伝送機能はないので注意されたい)

さらに、本体にはGPSとモーションセンサーを内蔵していて、行動記録管理機能も備えている。音楽を聴くだけでなく、自分の移動距離、歩く平均速度、歩数、消費カロリーなどを記録するできるのだ。PAW Picoを腕に装着できるベルトも付属しており、そのログデータは、日本語による本体の音声案内機能を使って確認できるほか、先述のスマホ用アプリからも閲覧できる。

さてここからは、改めてデジタルオーディオプレーヤーとしての構成を確認しよう。DACチップにはTI社製 TLV320シリーズを採用し、192kHz/24bit PCM、および5.6MHz DSD(PCM変換)に対応している。とくにコアなオーディオファンも注目するDSDフォーマットの再生が行えることは大きな魅力といえるだろう。

また、省電力化を徹底していることもポイント。本体にはディスプレイを装備せず、操作は物理ボタンのみで行う。記録メディアは32GBの内蔵メモリを搭載しているが、SDカードスロットは非搭載。音声出力は3.5mmステレオミニのヘッドホン端子のみを装備する。これらのシンプルな構成により、バッテリーの持ち時間は公称10時間を実現した。

それでは、音質を確認しよう。まずはパソコンとUSBケーブルで接続して音源を入れる。フォルダ単位で1つのプレイリストとして認識されるので、アルバムや気に入った楽曲をそれぞれフォルダに入れると良い。

SONYのスタジオモニターヘッドホン「MDR-Z1000」を使用して、ポップス、アニソン、ジャズ、クラシックと様々なジャンルの音楽を再生してみた。まずは予想以上に良質な音に感心する。迫力を求めたようなドンシャリ(低域と高域を強調した音)なサウンドではなく、生粋のオーディオファンが求める自然で密度感のある音なのだ。

実は本製品を手がけるLotooは、スイスにある有名オーディオブランドのプロフェッショナル機器のODM(製品の設計から製品開発までを行う)を担当するなど、技術力に定評があるブランド。PAW Picoも小型ながら音質最優先の思想で設計されている。

続いて、車載での使用感を確かめた。3.5mmラインケーブルでヘッドユニットと接続して再生を開始。前述のとおり音質は良好なのだが、今回はさらに車載用途ならではの相性の良さを発見した。PAW Picoは物理的なボタンで操作を行うので、運転中に指の感触を頼りに選曲やアルバムの変更が行えるのだ。これは視線移動が生じるタッチパネル式のDAPにはないメリットと言える。もちろんアプリを利用すれば、スマホのディスプレイから視覚的な操作もできるので、状況により使い分けが可能だ。(走行中のスマホ操作は取り締まりの対象となるので十分注意していただきたい)。

小型のボディは手軽で取り回しが良く、車載用途にもマッチしていた。また、このサイズからは想像もつかないような優れた音質は大きな魅力だ。コストパフォーマンスが高く、気軽に使えるセカンドマシンのDAPとしても導入できそうだ。

・市場価格25,000円前後 ※編集部調べ

《土方 久明》

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