音圧コンペで目立つことを目指して作られた飯村さんのブルーバード。神奈川県のCAR-Fiが作り上げた音圧仕様は、随所に見どころ満載。オーナーの思い入れたっぷりのベース車に、十分に計算されたオーディオインストールが施されたカスタムマシンをご覧あれ。
◆ドアオープン時に真価を発揮するパワフル仕様のドアスピーカー群
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《昭和の香り漂うベース車で昭和の歌謡曲を大音量で鳴らす。オーナーが狙ったオーディオの世界を具現化したのがこのブルーバードだ。》
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《コクピットはまさに昭和の香りムンムン。大幅に手を加えること無くこのテイストを残しているのもこだわり。》
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《25cmミッドと、ドア外側に2個並んでいるバレットトゥイーターはドアオープン時に鳴らしたときの事を考えて配置されている。》
強烈な音圧を稼ぎ出すサブウーファーに負けない中高域を作る、それがこのクルマのフロントステージに課せられたテーマだった。前編でお伝えしたとおり、リアドアにはロックフォード・パンチプロの25cmミッドをなんと片側2発の、合計4発インストールするという超凝縮取り付けを実施。そして今回紹介するフロントドアにも同じくパンチプロの25cmミッドをインストールしている。前後のドアをフルオープンすることで中高域の鳴りっぷりがマックスになるように設計されたスピーカー構成だ。フロントドアにインストールされるのは25cmのミッドバスとバレットトゥイーター×2セット。ドア下部にアウターバッフルを組み、テーマカラーでもあるグリーンでドレスアップされているド派手な仕様だ。ここに各スピーカーをインストールし、ドアオープン時に魅せる効果も抜群。一方でドア上部は純正のまま残し、大好きなブルーバードの純正内装イメージを大きく崩さない工夫も施した。
コクピット全体もあくまでもストックの状態を大きく崩さない方向性。ドアバッフルとヘッドユニット以外はほぼ純正形状をとどめている。ブルーバードの持つ昭和の雰囲気を大切にするオーナーならではのカスタムスタイルと言えるだろう。この何気ない風情のクルマから、とんでもない音圧がたたき出されるギャップも楽しんでいるようだ。
◆2セットのトゥイーターと大口径25cmミッドの迫力仕様
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《ドアスピーカーとしては異例の大きさとなる25cmミッド。迫力サウンドとともにドアオープン時のインパクトも絶大だ。》
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《トゥイーター×2セットをドアの外側にレイアウトするのもこだわり。車体から高域スピーカーを離して音飛びを良くしているのだ。》
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《ドアを閉じるとトゥイーター×2発はシートにすっぽりと隠れてしまう仕様。ドアオープン時を想定した作りなのがよくわかる。》
フロントドアに取り付けられているのは先ほども紹介したとおりロックフォードのパンチプロ。ミッドには25cm口径を、バレットトゥイーターは2セット用いるというド迫力のシステム構成だ。ラゲッジに設置したロックフォードP-3の15インチサブウーファーからたたき出されるパワフルな低音とつながる中高域は、これらのスピーカーから再生されているのだ。各スピーカーが本来のポテンシャルをフルに発揮するのはドアオープン時。あえてドア後方にバレットトゥイーターを2セットインストールしたのはデザイン上だけのことではない。ドアを開けたときになるべく車体の外側にトゥイーターが位置するようにと考えられたレイアウトなのだ。音飛びにも影響してくるトゥイーターの取り付け位置には徹底してこだわったのもこのクルマの見どころ。
25cm口径のミッドも太く厚い中域を再生するユニットだ。サブウーファー帯域とのスムーズなつながりを作りつつ、迫力ある中低域を生み出すことで、ドアオープン時のサウンドを一層パワフルに演出している。アウターバッフルで組まれた25cmの大口径振動板はドアオープン時のインパクトも十分だ!
◆昭和の内装イメージを残しつつ最上級の音圧仕様を作り上げる
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《ヘッドユニットにはクリアな出力で大音量時でも高音質再生をキープしてくれるダイヤトーン・サウンドナビをチョイスした。》
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《パワーアンプにはロックフォード・T1000-4adをシートに下にインストール。駆動力の高さでドアオープン時のサウンドをサポート。》
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《ドア中央に見えるモールは純正デザインを残している。これらのドアの純正ラインをアウターバッフルのデザインに反映させている。》
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《ますます音圧仕様に磨きを掛けていくというオーナーの飯村さん。「ステージ前で目立つ」クルマ作りはまだまだ続いていく。》
大音量で鳴らす際のサウンドクオリティは非常に大切になるため、ヘッドユニットにはダイヤトーン・サウンドナビをチョイス。パワーアンプでフルに増幅したサウンドもクリアで美しい響きをキープしているのもオーナーの望み通り。またフロントスピーカーをドライブするパワーアンプにはロックフォード・T1000-4adを助手席下にインストール。後部スペースはサブウーファーや大型パワーアンプでスペースを占有されているため、コンパクトに設置できて高性能&高音質なパワーアンプとして選ばれたのがこのモデルだ。コクピットまわりのデザインで注目したいのは純正との融合だ。昭和の風情を残すブルーバードの内装を、崩してしまうこと無く現代流にアレンジしたのがデザインの見どころ。ドアの中央部を横に貫くモールから上は純正内装を残し、モールから下に新たにアウターバッフルを作るという構造としている。純正ドアのデザインが前上がりのラインだったのを受けて、バッフル形状も同様のラインでデザインされているため内装との統一感もバッチリだ。
音圧仕様のブルーバードは、オーナーの思い出のクルマだけに音圧&音飛びを最優先しながらも当時のデザインを残すことにもこだわった。イベント会場では昭和の歌謡曲をガンガン響かせるオーナー、最近のお気に入りは田原俊彦の「抱きしめてTONIGHT」。お気に入りのシステムでお気に入りの曲を堪能するのが楽しみだという。ますます加速するシステムアップで、どこまでパワフルサウンドが進化するのかも楽しみだ。