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【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.1「スピーカー編」タイプ解説 その3「クロスオーバーとは?」

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カーオーディオに興味があるすべての方々に向けて、「製品選びの“傾向と対策”」を解説する新連載をスタートさせている。まずは、「スピーカー編」と題して、「エントリーグレード」のスピーカーについての“傾向と対策”を考察している。

今回は、「エントリーグレード」のスピーカーにおける、「パッシブクロスオーバーネットワーク」の“傾向と対策”を考えていく。

「セパレートタイプ」のスピーカーには基本的に、「パッシブクロスオーバーネットワーク」なるものが付属している。そして、スピーカーのグレードが上がるにつれて、当パーツの仕様も変化していく。その仕様違いの傾向についても把握しておくと、スピーカー選びの参考になるはずだ。

さて、最初に「パッシブクロスオーバーネットワーク」が何なのかをご説明していこう。

「セパレートスピーカー」が2ウェイタイプだった場合、トゥイーターには高音再生を、ミッドウーファーには中低音再生を担当させることになるのだが、そのように役割分担をさせるにあたっては、音楽信号を帯域分割する必要が出てくる。それを行うパーツが「パッシブクロスオーバーネットワーク」、というわけだ。

もっとも廉価なスピーカーにおいては、トゥイーターに対しては低音をカットするためのパーツが用意されつつも、ミッドウーファーには高域の信号をカットするパーツが用意されないことも多い。ミッドウーファーに送る信号についても高域をカットしたいところではあるのだが、その部品を用意するコストを抑えて、製品の価格を下げることが優先されている、というわけだ。

ただし、「パッシブクロスオーバーネットワーク」が簡易的なタイプであると、インストールはしやすくなる。インストール性の高さを優先させるのなら、「パッシブ~」が簡易的なタイプを選ぶ、というのも1つの考え方だ。

また、ミッドウーファー用の「パッシブ~」も用意しつつ、インストール性も考慮されたタイプも存在している。そのようなタイプでは、ミッドウーファーへとつながる配線の途中に高域信号をカットするパーツが埋め込まれることとなる。

そしてそれよりもさらにもう1段階スピーカーが上級になると、「パッシブ~」が別体となる。こうなってくると、スピーカーを取り付けるのにひと手間が増えることになるのだが、音質性能に対しては有利だ。「パッシブ~」についてもより上等なパーツがおごられるので、それも含めてトータルでの音質性能の向上が見込めることとなるからだ。

取り付け性とリーズナブルさを重んじるなら、「パッシブクロスオーバーネットワーク」が簡易的なものを選び、音を優先させるなら、「パッシブ~」が立派なものを選ぶ、というのも、1つの選び方となる。

今回はここまでとさせていただく。次週も引き続き、「エントリーグレード」のスピーカーについての“傾向と対策”を考察していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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