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【VW up! 改良新型】専用アプリはナビタイムと共同開発、情報をリアルタイム受信

自動車ニュース

high up!とmove up! の4ドア車のみにオプション装着される「Composition Phone」※スマートフォンは含まず全 12 枚写真をすべて見る

フォルクスワーゲンの最小モデル『up!』が、2012年の登場以来5年ぶりにマイナーチェンジした。最大のポイントはベーシックカーにもかかわらずインフォテイメントシステムを追加したことだ。全ラインアップで“コネクテッド”を目指すVWの新たな対応に注目した。

up!に搭載されたインフォテイメントシステムは、『ゴルフ』などに採用される大画面8インチ「Discover Pro」ではなく、手持ちのスマートフォンを使って対応するというもの。標準ではCDプレーヤー付オーディオが配される位置に5インチの横長ディスプレイを備えた「Composition Phone」を「high up!」と「move up!」の4ドア車のみにオプション設定したのだ。

Bluetoothでスマホとペアリングし、接続後は専用アプリ「maps + more」でナビゲーションや駐車場の満空情報など、最新情報に基づいた各種機能が利用できる。スマホは専用のスマホホルダーにしっかりと固定できるので、走行中に外れたりする心配は一切なし。利用中の電源もUSBケーブルを通じて供給されるので、長時間利用でも安心だ。なお、専用アプリはiOSとAndroidの両方に対応している。

専用アプリに含まれるナビゲーション機能はナビタイムと共同開発したもので、交通情報や駐車場満空情報をリアルタイムでスマホ側に表示できるのが特徴。ナビゲーションの測位については、スマホ側で受信したGPSとスマホ内の加速度センサーを利用。ナビタイムの独自のアルゴリズムにより、安定した測位を可能にしているという。

なお、専用アプリで利用できるナビゲーション機能は最初の1年間は無料。それ以降は更新料が必要となり、その支払いがない場合は地図表示など一部機能のみが使えるだけとなる。また、CarPlayやAndroid Autoへの対応は果たしていない。

スマホとの連携ではタコメーターや水温計などドライブに役立つ9つのサブメーター表示を実現している他、緊急時でも無料でつながる「アシスタンス&カスタマーセンター」やエコドライブのアドバイス機能「Think Blue Trainer」を装備する。

一方で、「Composition Phone」を装着するとCDプレーヤーは省かれるため、音楽を楽しむにはSDカードかスマホ内に音楽データを収録するなどの対応が必要だ。オプション価格はhigh up!が8万6400円、move up!が5万4000円(いずれも税込)。特にhigh up!の場合は、アレルゲン除去機能付きフレッシュエアフィルターとフルオートエアコンがセットされるため、快適装備としても注目だ。

《text:会田肇》

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