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【カーオーディオ・ユニット選びの極意】Section 08「ケーブル編」#01 「ケーブルの重要性について」

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『モンスターカーオーディオ』のRCAケーブル。全 1 枚写真をすべて見る

カーオーディオの、製品選びのコツをご紹介している当コーナー。ここまで計7章にわたってあれこれと解説してきたが、今週からは新たな章に突入し、「ケーブル」をテーマにお贈りしていく。第1回目となる今週は、「ケーブル」の重要性について考える。

カーオーディオの音質を向上させようと考えたとき、「ケーブル」をおざなりにはできない。その理由とは…。

良い音を聴くためにポイントとなるのはズバリ、「音源に収められている情報を、いかにロスなく再現できるか」である。オーディオ機器は、もともとの音源をそのまま再生するためのものであり、もともとの音源のクオリティを上げるための装置ではないのだ。

スピーカーにしてもパワーアンプにしても、いかにロスなく再生できるかにこだわって設計されている。上級モデルになるほど、情報の劣化がないように、ノイズに邪魔されることがないように、徹底的に注意が払われる。少しでも音質向上が果たせるように、細かな部分にまで相当なコストと手間がかけられているのだ。

であるのに、「ケーブル」が粗悪なものであったらどうだろうか。信号を伝送するその場面で、すべての労力が水の泡になりかねない。「ケーブル」の手前までは限りなく純度100%を保っていた音楽信号が、粗悪な「ケーブル」を通過することで、あっさり純度を落とす、ということになってしまうのだ。

というわけで、「ケーブル」も1つの“ユニット”だと考えたい。メカではないが、メカと同じような位置付けとして捉える必要があるのだ。

実際、他のユニットと同様に、スーパーハイエンドな「ケーブル」もいくつか存在している。ハイエンドシステムを構築する際には、「ケーブル」に対してもパワーアンプと同等の予算が割かれたりもしている。

もちろん、無理をしてまで超高級品に手を伸ばす必要はないだろう。あくまでも予算ありきであるのだが、しかし、使用するユニットと同程度のグレードのものを選びたいところではある。スピーカーを選ぶとき、パワーアンプを選ぶときはぜひとも、「ケーブル」のことも考えて、予算を計上するようにしたいものだ。

今週はここまでとさせていただく。次週から、「ケーブル」の選び方のコツを解説していく。お楽しみに。

《text:太田祥三》

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