モーターサイクルショーで注目を集めたホンダの新型『レブル』。カリフォルニア・ロサンゼルスにておこなわれたメディア向け試乗会で、いち早くその詳細をキャッチした。
こちら北米市場に投入されるのは、並列2気筒エンジンを搭載する『レブル500』と、シングルエンジンの『レブル300』で、日本では500と250が発売される見通し。
普通二輪MT免許で乗れるとあって、より幅広い層から注目を浴びそうなのが『レブル250』。その300cc版をじっくり見てみた。
まず水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンは、国内導入予定の250では76mm×55mmのボア×ストロークで、249ccの排気量と考えられるが、300ではストロークが8mm伸ばされ(76mmx63mm)、286ccとなっている。
ちなみに水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジン搭載の『レブル500』は、67mmx66.8mmのボア×ストロークで、排気量は471ccだ。
トランスミッションはいずれも6速で、FIセッティングをそれぞれで最適化し、パルスフィールとスロットルを開ける楽しみを追求した。
足まわりは前後16インチで、タイヤサイズはフロント130/90-16、リア150/80-16。ファットな前輪がフロントまわりに迫力をもたせていて、インナーチューブ径41mmの正立式フロントフォークに296mmディスクローターをセットしている。
シート高は690mmと低く、燃料タンク容量は11.2L。丸くて薄いメーターには速度のほか、燃料計や時計、トリップA/B、オドメーターなどをデジタル表示。スッキリとしたハンドルまわりで、スマートフォンなどをハンドルマウントしつつアダプターを介して充電できるよう12Vシガーソケットを備えた。
エンジンの他は500、300、250に大きな違いはなさそうで、車体重量や最低地上高、ファイナルドライブなどが異なる程度。いずれもシンプルなスタイルが、若者たちから支持されそうだ。
協力:ホンダ(試乗会)
《text:青木タカオ》