大量のカスタムワザを投入したラゲッジが圧巻のオデッセイ。広島県のWarpsが渾身のインストールテクニックを駆使して作り上げたカスタムに注目。マッツのユニット群を巧みに用いたシステムデザインなど、見どころ満載のオーディマシンに仕上がった。
◆膨大な手数のカスタムを投入し
ラゲッジ & ハッチのデザインを作る
ドレスアップを楽しむ仲間の影響でカーオーディオのインストールをスタートさせたオーナー。ラゲッジへのインストールで求めたのは「他には無いユニットのチョイス」「インストールはがっつり手をかける」「高級感のあるデザイン」というものだった。そこでチョイスしたユニットはマッツ。元気の良いアメリカンサウンドが楽しめる同ブランドはオーナーにもぴったりフィットした。
そんなユニット群をまとめ上げるラゲッジのデザインが圧巻。フロア、ウォール、リアハッチと余すところ無くカスタムの手が加わる。しかも、パワーアンプやサブウーファー、外向きスピーカーとユニットを巧みにレイアウトした見せ方で、どの角度から見てもハイレベルなオーディオカーを感じさせるイメージを備えたのも独特。
ラゲッジのカラーリングはベージュをベースとした落ち着いたコーディネートとすることで狙い通りの高級感を引き出す。搭載したユニットのデザインを最大限に引き出すためにもパネル類などのカラーリングは抑え気味に処理し、絶妙のバランスを作り上げた。
◆フロアを立体的に使った
3台のアンプを魅せるデザイン
ラゲッジのインストールで目をひくのは深さを感じさせるフロアのデザインだ。マッツのMPA470×2台とMPA1700Dを左右対称にインストール。しかも、中央のMPA1700Dは奥まった位置に設置 & トップパネルを手前に見せるように角度を付けてレイアウト、両サイドのMPA470は底面にアクリルを使いフローティングデザインを施す。3台のアンプのコンビネーションが、サイズを超えたフロアの深さを感じさせ、立体的なインストールを強力にアピールする。
フロントのウォールにはマッツのサブウーファー・P112Dを2発インストール。たっぷりした低音を響かせたいという思いもオーナーのリクエストのひとつ。そのため低音は余裕を持たせる意味からも12インチ×2の構成として、なおかつバスレフのボックスでチューニングを施し、しっかり低音をコントロールしている。
リアゲートには手の込んだ外向きスピーカーのパネルを設けた。ここにはマッツのプロオーディオシリーズのミッドバス・PA610.8に加え、同シリーズのブレットトゥイーターであるST-1をビルトイン。鳴りはもちろん、その存在感はラゲッジデザインを全力サポートしている。
◆ユニット周辺のデザインも
トコトン手が込んでいる
基本はベージュにブラックをコンビさせたカラーコーディネイトでシック & 高級感を重視したデザインとするが、各部の作り込みを丹念に見ていくと工夫やアイデアが満載されている。ユニットをレイアウトしないパネル面にはベージュの面をデザインしてレイアウト。鋭角なエッジを効かせたデザインは、サブウーファーまわりやリアスピーカーまわりなどにも踏襲され、ラゲッジ全体を包括するデザインのキーワードになっている。
また前面ウォールのフロア下になる部分を大きくエグリ込むデザインとするなど、ツライチで構成される面がほとんど無いのも特徴。四角四面になることなく、変化に富んだデザインを完成させているのはそんな工夫やアイデアがあったからこそでもある。
充実のカスタムインストールを完成させたラゲッジルームを完成させたオデッセイ、次回はフロントステージのカスタム手法について紹介していくので引き続き注目だ。
《text:土田康弘》