新年の恒例行事、『東京オートサロン2017』が、1月13日から15日の3日間にわたり、千葉県・幕張メッセで開催された。そこで見つけた怒濤のオーディオカーと注目すべきユニット”を、じっくりとご紹介していく。
なお、当イベントへの3日間の来場者数は約32万人。昨年のそれよりも若干の減少はあったものの、3年連続で30万人を超えを達成した。
それでは以下で、イース・コーポレーションがカーオーディオプロショップとタッグを組んで展開した『ACG』ブースと、『クラリオン』、『パイオニア(カロッツェリア)』の両ブースの模様をリポートしていく。展示されていた登録店のカスタムマシンと、各社の注目ユニットを、とくとご覧いただきたい。
◆CF NACKS Chrysler300C by カスタマイズファクトリーNACKS(埼玉県)
埼玉県の人気ショップ、“カスタマイズファクトリーNACKS”は、有名車である「クライスラー・300C」を展示した。上質なラグジュアリームードを漂わせるベースカーのステイタスを別次元に引き上げるべく、3Dデザインのインテリアメイクを大展開。トランクは、オーディオユニット&モニター&光モノで迫力満点に仕上げ、室内は、タワーや天井カスタム、そして前後ドアへのスピーカーインストール等々で、妖艶な雰囲気をフルブースト。使用しているオーディオユニットは、メインユニットのカロッツェリア・サイバーナビ以外は、すべてロックフォード・フォズゲートの上級モデルで統一。内でも外でも、パワー感が際立つ重厚なサウンドを轟かせていた。
◆LC Sound Factory RAM by lcサウンドファクトリー(栃木県)
栃木県の有名店、“lcサウンドファクトリー”は、2台の新作を展示した。こちらの「ダッジラムバン」では、ボディの艶やかなカスタムペイントと豪快なオーディオカスタムでギャラリーを魅了。といいつつこのクルマ、実用性もしっかりと残してあるあたりが心憎い。家族でレジャーに出かけるときのために、乗車定員がキープされているのだ。なお、オーディオシステムも実にゴージャス。メインユニットとプロセッサーにカロッツェリアXを用い、スピーカーはロックフォードの上級モデル、T5を中心に構成。そして圧巻なのはパワーアンプ。モンスターモデル、T15kWと、ダモーレエンジニアリングのスーパーハイエンドアンプをおごり、充実感に満ちたサウンドを奏でていた。
◆LC Sound Factory Z32 by lcサウンドファクトリー(栃木県)
“lcサウンドファクトリー”のもう1台の製作車両が、こちらの日産・フェアレディZだ。ボディには、深みのあるキャンディブラウンの上に美しいブランドロゴとフレイムスが描かれていて、妖しさが抜群。ボディ色に合わせて、インテリアもクールな色合いでフィニッシュ。光モノの使用も極力少なめにして、渋く抑制の効いたカスタムワークが施されている。ところどころに立体的なアクセントを加えながらも、落ち着いたイメージでデザインされているのだ。オーディオシステムは、メインユニットのカロッツェリア・サイバーナビ以外をロックフォードで統一。プロセッサーを2台用いて、内外のサウンドを個別に詳細にコントロールしているあたりもサスガ。
◆クラリオン
試聴可能なデモカーを3台投入し、主に、『Full Digital Sound』をアピールしていたクラリオン。同時に、年内にリリース予定の新型ナビも参考出品し、大注目を集めていた。このナビの特長は、HDクオリティを有した9型大画面モニターが搭載されていること。そして、ナビ画面、『Full Digital Sound』のコントロール画面、設定画面、スマートアクセス画面を4分割表示することが可能で、しかも、4つのエリアの中心をドラッグ操作することで、画面レイアウトを自由に変えられることもウリとしている。発売が待ちどおしい。デモカーは、「スバル・BRZ」、「トヨタ・シエンタ」、「トヨタ・プリウス」の3台。いずれも、途切れることなく試聴されていた。
◆パイオニア(カロッツェリア)
パイオニア(カロッツェリア)は、サイバーナビを搭載したアウディや、同ナビ+フリップダウンモニター&プライベートモニターを装着したヴェルファイア等を展示していた(装着時のモニター高さが異なる新たなプライベートモニターも参考出品)。そして、注目度が高かったのが、“自動運転レベル3”を想定したコンセプト・コクピット。このコクピットには、心拍センサーを装備したステアリングやドライバーモニタリングカメラ等で、ドライバーの眠気を感知するシステムも搭載されている。また、スピーカーの聴き比べができる、『サウンド・エクスペリエンス・カー』も展示。豪華なリスニングルーム内で、純正スピーカーと市販スピーカーの比較試聴が体験できた。
《text:太田祥三》