愛知県の交通事故死者数が、年間で212人に上ることがわかった。1日、愛知県警察本部が暫定数として公表した。
同県警によると、2016年1年間の死亡事故は207件、212人。前年より事故件数では6件、人数では1人減少した。負傷者数も前年比4006人少ない5万0955人に留めた。
しかし、年間200人を超える死亡事故が発生しているのは都道府県はほかになく、14年連続の不名誉記録を更新することはまちがいない。
交通事故死者数は、全国的に減少傾向にある。愛知県の交通事故でも、名古屋市内では約4割減少させることができた。ただ、それ以外の地区では、いずれも前年比で死者数を増加させ、結果的にはほとんど変化ない状況に陥った。
同県内の死亡事故を当事者別にみると、最も多く被害にあっているのは歩行者(82人、38.7%)だ。一方、法令違反で死亡事故を分析すると、全体の14%が横断歩道などでの「歩行者妨害等」が原因となっている。
さらに、四輪車の運転者や同乗者(56人、26.4%)死亡のうち、19人はシートベルトを締めていなかった。
《text:中島みなみ》