車内で吸い取ったゴミ1g当たりに、850頭ものダニがいたという真実。
ダイソンが10月5日に発表した車内掃除に最適なハンディクリーナーの新製品、カーチャージャー付きの「V6 Car+Boat Extra」の発表会で、のっけから発せられたそんなひと言に、思い切り衝撃を受けてしまった。
ちなみにダイソンはこれまでハウスダスト、とくに寝具をクリーンにする性能に定評があったが、その寝具に潜むダニは1g当たり350頭。なんと車内の方が2倍以上ものダニの巣窟であることも公表された。
このデータは、愛犬を乗せることが多い車内で実証されたもの。我が家は愛犬こそいないが、1歳の娘がチャイルドシートで飲食したり、公園で拾ってきた草花やドングリなどさまざまなモノを車内に持ち込むため、おそらく同じかそれ以上に汚れているだろうと考えてゾッとしてしまった。
何度か他社のハンディクリーナーで掃除を試みたものの、吸い込みが悪くて細かなホコリや食べこぼしがなかなかキレイにならなかったり、シートの隙間やフロアの奥の方にはノズルが届かず、バッテリーもあっという間に切れてしまって思うように掃除がはかどらなかった苦い経験がある。
発表会では、10年使用して廃車が決まった実際のクルマから外してきたシートを使って、掃除のデモンストレーションを間近で見ることができた。家庭用よりも少しスリムな本体にミニモーターヘッドが付いて、重量は1.63kgと軽い。
ファブリックシートの奥に入り込みやすい微粒な粉は、ものの数十秒できれいサッパリ吸い込まれ、グレーがかっていたシートが本来の色であるブラックによみがえった。
そのほか、シートの隙間などに適した隙間ノズル、エアコンの通気口やダッシュボードなどに適したブラシ付きのコンビネーションノズルなど、車内掃除を研究し尽くした付属ツールが5点あり、車内の12V電源ソケットで使える充電器がセットされている。
中でも私が秀逸だと感心したのは、伸ばしたり曲げたりが自在にできる延長ホース。これを本体にセットし、先端に使いたい付属ツールを付ければ、本体を置いた状態で広範囲の掃除ができる。
本体ごと入りにくい狭い場所もホースを伸ばして掃除できるし、ずっと本体を持ち上げていなくてもいいので力の弱い女性にも嬉しい機能だ。
車内のダニやアレルゲンは、フロアよりもシートに多く潜んでいるという。
20分間フルに最も高い吸引力が続く「V6 Car+Boat Extra」で吸い取れば、ダイソンが特許技術を持つ2 Tier Radialサイクロンと高性能フィルターで、0.3ミクロンという微粒子を99.97%以上も捕らえるため排気は車内の空気よりもクリーンなのだとか。
「V6 Car+Boat Extra」はダイソン表参道店と公式オンラインショップのみの取扱いだが、カーチャージャーが付属しない「V6 Car+Boat」は各販売店でも入手可能。
私もさっそく手に入れたので、自分がこれまでどれほど汚い空間にいたのかを知るのが怖い気もするが、そこは覚悟を決めて徹底的に掃除をしたいと思う。
《text:まるも亜希子》