ドイツの高級車メーカー、アウディが9月29日、フランスで開幕したパリモーターショー16でワールドプレミアした新型『Q5』。新型で初採用となったのが、エアサスペンションだ。
新型Q5には、新開発の5リンクサスペンションと電動パワーステアリングを装備。速度とステアリング切り角に応じて、ギアレシオが変化するダイナミックステアリングも、オプション設定されている。
ドライバーは、2種類のスプリングとダンパーのモードから選択できる。ダンパーコントロール付きサスペンションは、快適性重視やダイナミクス重視の非常に幅広い選択が可能。この切り替えは、アウディ ドライブセレクトのスイッチで行う。
新しいアダプティブエアサスペンションは、ダンパーの減衰力を変えるとともに、車高も5段階に調整できる。ディーゼルの最上級グレード、「3.0 TDI」では、これらの2つのシステムとスポーツディファレンシャルの制御が、新しいセントラルシャシーコントロールユニットに統合された。
アウディ ドライブセレクトは、全車に標準装備。さまざまな車載モジュールと連携しており、ドライバーは7種類の運転モードが選べる。そのうち、2つの新しいモードが「リフト/オフロード」と「オールロード」。アウディによると、Q5のオフロードキャラクターを強化してくれるという。
《text:森脇稔》