アウディが9月29日、フランスで開幕したパリモーターショー16でワールドプレミアした『RS3セダン』。アウディ独自の4WD、「クワトロ」やESCにも、専用チューンが施されている。
RS3セダンのクワトロシステムの制御プログラムは、ステアリング、Sトロニック、エンジン制御、調整可能エグゾーストフラップなどのプログラムと同様、「アウディ ドライブセレクト」のダイナミックハンドリング システムに統合されている。
ドライバーは、アウディ ドライブセレクトに設定されているコンフォート、オート、ダイナミックの3つのモードから、好みのモードを選択。これらのコンポーネントの動きを調整できる。
4WDシステムの動作は、ESC(エレクトロニック スタビライゼーション コントロール)のソフトウェア機能のひとつ、「ホイール セレクティブ トルク コントロール」がサポート。このシステムは、高速コーナリング中に、相対的に負荷が小さい内側のホイールに軽くブレーキをかけることで、車両の旋回能力を向上させ、ハンドリングをよりスムーズに安定させるもの。
さらに、ESCシステムには、RSモデル専用のスポーツモードを設定。一定の範囲内で、ドリフトコントロールを可能にする。サーキット走行といった特別なスポーツドライビングの際には、ESCのシステムそのものを完全に停止することもできる。
《text:森脇稔》